海
海の魅力とは不思議なものである。ちょっと映画でも見るか、ぐらいの気分で足を運ぶことがある。別に泳ぐわけでも、釣りをするわけでもない。数時間そこで過ごすわけでもない。本当に少し、ただ、海を見るのである。
海のない街、県、あるいは国に生まれていたなら、こんなことはないのだろうか。それとも、それはそれで、めったに見られないものとして付加価値を生み、より特別なものになるのだろうか。
今日の海は穏やかであった。
身を投げれば優しく包み込み、二度と浮かんではこないだろう、と思うぐらいに。
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