説明しづらいおもしろみのある作品。 くわしくはネタバレになるので言えないが、こういう転換というか、転調のある話は好きである。ある固有名詞の登場で作品世界が大きく変質する。そこが、この作品のおもしろいところだろう。高橋源一郎の『日本文学盛衰史』を思い出した。 この作品をおもしろいと思う人はすでに読んでいる可能性が高いが、岩波文庫版の『ソクラテスの弁明 クリトン』を合わせて読みたい。 また、山下和美が『不思議な少年』で描いたソクラテスと比較してみてもおもしろいだろう。【レビューコンテスト応募】