第14話「掃除」A編

「ほらみなさいよ! 彰が階段をあがってモップがけするたびに、下の段にゴミやほこりが落ちてるでしょう!」

 恵は彰の足元を指さし注意した。

 ところが、彰は逆ギレする。

「うっせえな。どのみち、お前らが上から下に掃き掃除するんだから問題ないだろ」

 なおも掃除のやり方をかえず、彰は階段の上までモップがけした。

 恵は無言で彰に近づくと、階段から突き落とした。

「ゴミはもとから排除しなくちゃね」

 恵は清々しい表情で、彩子と忠司にゴミの後片付けを指示した。


A:一般脳:掃除のやり方を根気よく説明する。それでもダメなら、教師(担任)に相談する。


  ホラー脳:自分の邪魔になるものは、手段を選ばずに排除すべきだという考えに至る。



 

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