点鼻ステロイド薬って「症状がひどい時にだけ使う事は効果がない」ってほんとですか!?
本当みたいですぜ、旦那。
花粉症の皆様2025年もごきげんよう。スギヒノキアレルギーの筆者は現在3月、くしゃみ鼻水目の痒みと絶賛花粉症の症状に悩まされております。
で、今回の記事ですが、花粉症に悩まされている方で耳鼻科に通われている方は点鼻ステロイド薬を処方されている方が多いと思うのですが、「点鼻ステロイド薬は症状がひどい時に使っても効果はさほどない」、つまり「花粉シーズン中は毎日使わないと効果が出にくい」事はご存じでしょうか。
いやね、筆者は先日まさに花粉症で耳鼻科に行き、点鼻ステロイド薬モメタゾン(先発品:ナゾネックス)を処方してもらったのですが、その時ちゃあんと医師に後ほど薬剤師にも確認したんですよ。「花粉症には飲み薬はシーズン早めから毎日飲み続けていないと効果が出ないと聞きましたが、点鼻薬もそうでしょうか。それとも症状が出た時だけ使い、出ない時は使わなくても支障がないでしょうか」と。そしたら医師も薬剤師も「症状が出た時だけ使ったらいいですよ」と答えたからさ、安心してたんですよ。でも一応、とネットで調べたら
違うじゃないか。
「鼻水がひどい日だけ使ってOK」なのは即効性がある血管収縮剤の薬剤が入った点鼻薬であって、
即効性がないステロイドはシーズン中毎日使わないと意味がないんですってよ。ちなみに血管収縮剤の入った点鼻薬は一般市販薬(病院発行の処方箋が要らず、ドラッグストアでレジに持って行ったら誰でもすぐ買えるお薬の事)に多く、何回も使っていると効果が弱くなる特徴があるので一般市販薬の点鼻薬ユーザーは気を付けてね!
「そもそも私が使っている点鼻薬はステロイドか違うのかわからん」と言う方、えんどう耳鼻咽喉科クリニックで大変わかりやすい説明をしてくれていたのでそれを抜粋します。
アレルギー性鼻炎(1)点鼻薬の正しい知識 | えんどう耳鼻咽喉科クリニック
(前省略)
1)点鼻薬の種類まず、知っておいてほしいのは、「点鼻薬という呼び名で、全部をひとまとめにしない!」ということです。
つまり、いくつかの種類があり、その使い方が異なり、それぞれの長所と短所を理解して使う必要があります。どれも一緒だと思って、適当に使っていると、かえって病気になることもあります。
点鼻薬は大きく次の4つに分けられます。
①ケミカルメディエーター遊離抑制剤(ゆうりよくせいざい)
②抗ヒスタミン薬点鼻
③ステロイド点鼻
④血管収縮剤点鼻
もう、この文字を見た瞬間に読むのをやめたくなった貴方( ゚Д゚)!!大丈夫です。おそらく鼻炎で悩んでいる方なら、具体的な名前を聞けば、「あ~、それね!」と安心すると思います。
それぞれの代表的な点鼻薬の商品名(市販のものも記載しています)は以下の通りです。
①ケミカルメディエーター遊離抑制点鼻・・・インタール点鼻
②抗ヒスタミン薬点鼻薬・・・リボスチン点鼻薬 ザジテン点鼻
③ステロイド点鼻薬・・・フルナーゼ点鼻薬 ナゾネックス点鼻薬 アラミスト点鼻薬 エリザス点鼻薬 リンデロン点鼻薬
④血管収縮剤点鼻薬・・・トーク点鼻薬 コールタイジン点鼻薬 ナザール点鼻 パブロン点鼻どうですか?1つくらいは聞いたことがありますよね?
2)それぞれの特徴
①インタール点鼻
①の点鼻の最大のポイントは「古くからあるため、過去の使用経験が長く、安全性が確かめられている」ことです。そのため、アレルギー性鼻炎の予防(花粉症ならシーズンに入る前)や授乳中・妊婦さんにも用いることも可能です。しかし、効果発現はマイルドで、2週間程度要することから、全国的に処方頻度が少なくなっているのが現状です。*個人的にはとてもいい薬だと思っています。
②リボスチン点鼻・ザジテン点鼻
②は、ステロイドを含まないという点では優れていますが、最近では抗ヒスタミン薬の内服がどんどん進歩しているため抗ヒスタミン薬の点鼻はほとんど使われなくなりました。しかも、抗ヒスタミン点鼻は点鼻でありながら、飲み薬のように、多少眠くなるため、若干注意が必要ですね。
③ステロイド点鼻
③は、現在の点鼻薬の主流をなすものです。でも「ステロイド」という文字を見ると、患者さんの中には、「強力」、そして、「副作用が怖そう・・・」と拒否反応を示す方がいるかもしれませんね。実は最近のステロイド点鼻薬は非常に副作用が少ないのが最大の特徴なんです。なかでも「アラミスト」や「ナゾネックス」は噴霧した鼻という場所で作用し、ステロイド成分が血液循環に乗りにくく、全身に廻らない,つまり、全身性の副作用が少ないという長所があります。また、アラミストやナゾネックスが液体状であるのに対して、嫌いだという人には、極めて刺激の少ないパウダー状のエリザス点鼻というのがありこれも副作用が少ない点鼻として評価されています。ただし、安全だからといって、副作用がないわけではないので、漫然と使用しないことも大切です。また、④の血管収縮点鼻のように、速効性があるわけではなく、ちょこっと使って終わりにする使用法では効果はあまり期待できません!!
④血管収縮点鼻
④は、これまで述べた①~③とは全く異なるもので、副作用に十分な注意を払うべき点鼻薬なんです。
(後略)
以上 アレルギー性鼻炎(1)点鼻薬の正しい知識 | えんどう耳鼻咽喉科クリニックブログより抜粋
はい、ご自分が使っている点鼻薬は何の種類でどういった特徴があるのか分かったかと思います。で、ステロイド点鼻薬(フルナーゼ点鼻薬 ナゾネックス点鼻薬 アラミスト点鼻薬 エリザス点鼻薬 リンデロン点鼻薬)を使っている場合は後半の記事で書かれていました(太字)が、「血管収縮点鼻のように、速効性があるわけではなく、ちょこっと使って終わりにする使用法では効果はあまり期待できません!!」との事です。
調べると他の病院でも言われています。さらに詳しく書かれていたのでこちらも「東中野セント・アンジェラクリニック」さんのブログから抜粋します。
今年の花粉症はひどいですね! - 東中野セント・アンジェラクリニック
(前半省略)
当院では、症状に合わせて3種類のお薬を組み合わせて処方させて頂いています。
1つめは、点鼻ステロイド薬です。このお薬が治療の中心になります。当院ではアラミストというお薬を使うことが多いです。
点鼻ステロイドは炎症反応自体を止めてくれるので、花粉症治療の中心となります。アラミストは体内にはほとんど吸収されないので全身性の副作用のリスクが極めて低いことと、他の点鼻ステロイド薬は目に対する効果はないのに、アラミストだけは眼症状の改善効果もあるのが大きな特徴です。
また、このお薬は成人では1日1回各鼻腔に2噴霧、お子さんの場合には1日1回各鼻腔に1噴霧ずつとなり、12歳未満のお子さんにも使うことができます。
薬局で売っている点鼻薬はほとんどが血管収縮薬がメインで、血管を収縮させて鼻水を止めるお薬で、これらのお薬は即効性がある反面、効果の積み重ねはありませんから、「症状がある時だけ使う」お薬です。
これに対して点鼻ステロイド剤は「使ってすぐ効く薬ではなく、積み重ねで効果が出る薬」なので、「症状があってもなくても毎日使い続けること」が大切です。
「鼻に噴霧するお薬」ということで、点鼻ステロイド剤を鼻水がひどい時だけに使ったり、市販の血管収縮薬を毎日使い続けたり…と間違った使い方をしている方が非常に多いのですが、それだと十分な効果が得られません。
点鼻ステロイド(主に処方薬) = 症状の有無に関わらず毎日忘れずきちんと使う
血管収縮薬(主に市販薬) = 症状に合わせて適時使うと使うことが大切です。
きちんと使えば点鼻ステロイドだけでも、かなりの症状を改善することができます。
(後半省略)
以上 今年の花粉症はひどいですね! - 東中野セント・アンジェラクリニック ブログより抜粋
もう記事後半部分がほとんど太字になるくらい大切な情報てんこもりでした。もう一度転記します。
点鼻ステロイド剤を鼻水がひどい時だけに使ったり、市販の血管収縮薬を毎日使い続けたり…と間違った使い方をしている方が非常に多いのですが、それだと十分な効果が得られません。
点鼻ステロイド(主に処方薬) = 症状の有無に関わらず毎日忘れずきちんと使う
きちんと使えば点鼻ステロイドだけでも、かなりの症状を改善することができます。
も~、「薬の効き目を最大限引き出したい(とにかくこの花粉症の症状を少しでも楽にしたい)から効き目が最もよく出る薬の使い方を患者は知りたい」のに適当と言うか不勉強と言うかお前ら花粉症に悩まされた事ないだろうな共感力ゼロの医師や薬剤師にあたると薬だけ出して肝心要な事を伝えてくれないから困りますよね。
今回は、たまたま調べたら分かった驚愕の事実【点鼻ステロイド薬は「症状がひどい時にだけ使う事は効果がない】を知らない花粉症の方も多いと思うのでシェアしてみました。ぜひ「点鼻ステロイド薬使ってるけど効果がいまいち」と感じている方は参考にしてみてください。
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