第48話 名門 黒桜家
俺と結衣が出場するタッグマッチ戦の会場に歩きながら
俺たちは作戦を立てていた
「作戦なんて立てなくても大丈夫だよ結衣」
「あのね凛、今回の戦いは今までの学園内でのレベルじゃないんだよ?」
「いくら凛が最強だからって、相手も有名な魔法使いばかりなんだよ」
確かに月城学園は今回の相手高星庭学園には毎年勝てていないって
ナタリア先輩が言ってたな
「近年の月城学園の負けっぷりから優秀な生徒は星庭学園に入学するのが当たり前になっているんだよ」
「だから、生徒の平均値で言えば星庭学園の方が格上なんだよ」
「でも、ナタリア先輩とか一ノ瀬は強いんじゃないの?」
ナタリア先輩のチートっぷりはめちゃくちゃだし
一ノ瀬だってドイツの国宝って言われるくらい優秀な魔法使いだ
「確かに、あの2人は例外なんだよね」
「相手にも、ものすごく研究されていると思うな」
「じゃ、俺たちはそこまで頑張らなくても大丈夫なんじゃない?」
頑張らないで初戦で適当に負ければ
俺が
「残念だけど、それは無理だよ」
「
「まず、ナタリア先輩が出場するシングルマッチ、そして私達が出るタッグマッチ、最後に一ノ瀬さんが出場する
「つまり、俺たちがわざと負けると学園の総合優勝の可能性が極端に低くなるってこと?」
「その通り!」
「ナタリア先輩は大丈夫だとして、いくら一ノ瀬さんでもいきなり優勝は難しいと思うんだ」
そうなのか、
確かに、あの2人が強いとはいえ確実に勝つ保証なんてどこにもないもんな
「あと、もう一つの理由なんだけど」
「わざと負けたら、ナタリアさんに殺されるよ」
結衣はニコニコしながら俺を見ている
俺がボコボコにされることを期待してるなコイツ、、、
「実力がバレない程度に戦って優勝しないといけないって訳か」
この大会は全世界が注目していて
世界各国に同時中継されているからな
ここで最強っぷりがバレたらいよいよ誤魔化せない
俺のリア充ライフが完全に終結してしまう
「でも、私達の初戦の相手はそんな余裕はなさそうなんだよね、、、」
「そうなのか?俺と結衣ってナタリア先輩の特訓のおかげで大抵の相手なら大丈夫だと思うんだけど?」
俺は最強だし、結衣も魔力量は一般並みだけど一ノ瀬と同等の実力になっている
普通の相手だったら正直、負ける気がしない
「初戦の相手は魔法の日本の名門の出身なんだよ」
「日本に魔法の名門とかあるの?」
「凛は魔法は魔力量と想像力で決まるってのは覚えてる?」
「もちろん覚えてるよ」
「魔力量は才能や遺伝に強く影響される」
「そして、名門と呼ばれる一族は高い魔力量を持って生まれてくることが多いんだよ」
「そして、私達の初戦の相手が
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