第23話

容赦なく。

読んで字のごとく、

わたしはあの日から

ビシバシ追及していった。


経験や知識はないが

逆にわたしには

システムを使う側の気持ちは

すぐになれた。


日が進むごとにわたしの熱は

どんどん上がっていた。

だから気付いていなかった。


彼の難しい顔がどんどんどんどん

長くなっていたのを。


ある日。いつもより少しはやく会社に着いた。

すでに電気が点いていた。

こんなにはやく仕事してるひともいるのか。と

恐る恐る部屋に入ると

会議室から声が聞こえてきた。

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