第12話

「「ありがとうございました。」」

3時間になるかならないか

というところで

飲み会はお開きとなった。

二次会にも誘われたが

久しぶりの飲み会に

少々体力を使いすぎたみたいで

今日は断った。


ひとり。駅に向かう帰り道。

楽しかったなー。

また行きたいなー。

なんて。考えながら歩いていると

不意に後ろから

「どーだった?大丈夫だった?」

と声がしたと思ったら

佐藤さんがすーっとわたしを抜かして行った。

わたしは急いで

「楽しかったです。またお願いがします。」

と言うと

ニコッと笑って闇に消えていった。


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