悪目立ちしたくなく、清潔感にもちゃちゃっと気を使える女子高生、アンちゃんは、親友のエッコと新任のツクマ先生にきゃあきゃあ言っちゃう日常を過ごしています。
そんなアンちゃんの悩み事は、ふいに引きずり込まれる『夢の中』での非日常。
どこかの誰かになってロボットに搭乗して戦っていたり、どこかの誰かになって宇宙服に拘束されていたりするのです……。
物語序盤は「これは一体どいうことなんだろう??」という疑問に頭を埋め尽くされますが、「うん、何かが起こっているな!」と物知り顔で頷きつつ先へと進んでください。
アンちゃんの日常を壊そうとする非日常の脅威が迫る時、これまでの色々が次々と「なるほど!」に変わっていきます。実に楽しいです。
鋼鉄兵機に搭乗しての脅威「マ」との迫力ある戦闘シーンも、間違いなく楽しめます! 脳内でヌルヌル鋼鉄兵機が動くさまが想像できて、実に楽しいですよ!
非日常の夢たちと非日常の脅威たちが掛け合った先に、とんでもない状況が待っています。
アンちゃんが最後に抱き締めるものを、ぜひ見届けてほしいです。
おすすめです!
都立の工業高校に通う一年生、アンちゃんは、何故かふとした拍子に眠りに落ちてしまいます。そして、機鋼鉄械を駆るパイロットとして、敵である怪物と戦う夢を見るのです。
夢に見る視点の人物は様々で、女性のときもあればオッサンのときもあったりします。そして、そのパイロットの駆る鋼鉄兵器も同じように多種多様。
普通に人型の兵器のこともあれば、タコのような多脚型の鋼鉄兵器のときもあって……
アンちゃんは夢の中で鋼鉄兵器を駆って怪物と対峙するパイロットと同調します。
アンちゃんのこれまでの日常はそんな怪物や、鋼鉄兵器のような機械とも無縁の生活を送っています。アンちゃんの夢にはいったいどんな意味が隠されているんでしょうか!?
最後に全部繋がっていく様は作者さんの構成力に唸らされます。
gaction9969さんの作品をいくつか読ませていただいているのですが、独特の世界観と奇抜な表現が使われていて、私の読解力では追いつけないことが多いのですが……
本作品は私には一番読みやすかった作品です。
女学生がロボットに乗って戦う話です。
女学生視点の文章が読みやすいです。
世界観として、この理解と表現が正しいか分かりませんが、『ジョジョの奇妙な物語』的な表現で、世界観は『トップをねらえ!』かなと。
ほんのりと下ネタなのかい?と解釈した部分もあり、解釈によって見え方が変わるかもしれませんね。
読者の解釈で楽しめる作品なのではないかと思います。
「鋼鉄兵機」というロボットで怪物と戦うお話です。
難しい題材だと思うのですが、真正面から向き合って書き上げる作者様の心意気を感じます。
特筆すべきは描写力でしょうか。
読者が構えるキャッチャーミットに、コントロールよくずどんっ! とストレートが投げ込まれる感じ、と言えばよいでしょうか。描写が的確で、小気味よく読み進めることができます。
これまでなにか書く仕事をされていたのか、あるいは読書量が豊富なのか。作者様から学ぶ点があるように感じています。
構成もよく練られていて、しぜんと続きが気になります。
私のレビューでは魅力が十分に伝わらないかと思います。
一度お手に取って、ご自身の目で確かめてみてはいかがでしょうか?