第11話 憂鬱な月曜日
月曜日。それは一週間で一番
またいろんな女子からログボを求められるのはもちろんだけど、
「おはよ」
「
挨拶するなり俺の手を握る。
同時にスマホがなり今日のログインは完了だ。
姉ちゃん同伴と知られているからか玄関の前にログボ待ちの女子はいなかった。
すっかりお馴染みとなった手を繋いで登校する
「なあ姉ちゃん、恥ずかしくないのか?」
「全然。むしろ
頬を赤らめ照れる姉ちゃん。
今後、もし姉ちゃんが俺に対する興味を失って彼氏ができたらこんな風に接するのだろうか。
身内のこんな姿を客観的に見たくないな。
「あっ!
強引に俺と
これでログボ3日目だ。
「
「お、おはようございます」
ちょっと緊張した面持ちで挨拶を返す
姉ちゃんに憧れて髪を伸ばしてるだけあって、どこか
「よかったら
「ああ、うん。俺は全然構わないよ」
これは
「お断りします。お金目当てで手を繋ぐって、なんかいかがわしいので」
お金の
しかし、よりにもよって
「
「いや、あの……向こうから勝手に寄ってくるというか、俺が望んだわけじゃないというか」
ヤバいヤバい。
元が決して高いわけじゃないから簡単に底を付いてしまうぞ。
「やっぱり
「「え?」」
俺と弐田さんの声が重なった。
「
姉ちゃんは
突然の出来事に驚いたのか
「あれ?
「は、はい。すごく良いって聞いて」
マンテーンってたしかうちにあるシャンプーだよな。
まさか
偶然なのかもしれないけど、そんな可能性を考えたらちょっとだけ恐くなった。
「この香り良いよね。えへへ。
「変な表現するなよ! 姉ちゃんだって同じシャンプー使ってるんだから!」
同じシャンプーの匂いがすると
「はら、
「
「あたしは
「でも、いつも私や
ケンカしているように見えて二人とも楽しそうだ。
「
「え? 俺?」
「はい」
基本的に
「私は、
「俺もやめられるならやめたいよ」
「……恋人」
少し間を置いて恋人という単語だけをつぶやいた。
「恋人ができればログボは終わるんじゃないですか?」
「どうなんだろ。連続ログインで素敵な恋人ができるように応援しますとは書かれてたけど」
「恋人がいるのにログボを配るって、なんか不純です」
ジトっとした目で見られながら言われると更にダメージが大きくなる。
俺だって好きでログボを配ってるわけじゃないし、なんなら
「私は……
「え……?」
「
「応援って、一体何を……」
答えのようなものは自分の中で出ているけど、わざとそれに気付かないフリをした。
琉未は俺のことを気の合う幼馴染と思っていて、彼氏彼女の中になりたいなんて思っていないはず。
自分にそう言い聞かせて平静を装った。
「いいんです。私が勝手にするだけですから」
その視線の先には
心なしか頬は赤く染まっていた。
「キミが噂の
突然後ろから声を掛けられるや否や手を握られる。
背は俺と同じくらい。女子で170㎝近いのはかなり背が高いと思う。
手足がスラリと長く、ワイシャツのボタンが結構な数空いていて目のやり場に困る。
完全な偏見だけど、金髪でサイドテールは恐い人のイメージがある。
「マジで残高増えてんじゃん。もっと早くやってればよかった」
「でしょでしょー?
「ってな訳で今週もよろしくねー」
次々とギャルっぽい女子が俺と手を繋ぎログボをゲットしていく。
「ほいじゃ、また明日ねー」
本日のログインが済んでしまえば俺に用なんてない。
そう言わんばかりに台風のようにギャル集団は去っていった。
「やっぱり不潔です」
「だから俺のせいじゃないんだって!」
ログボにでもならなければ一言も交わすことなく卒業していたかもしれないギャル集団。
入学した時はあんな格好の女子は見なかったと思うけど、高校生活の中で何か変わるきっかけがあったんだろうな。
アニメだとああいうのに限って成績が良かったりするから困る。
「顔、にやけていましたよ」
「それは……
「好きでもないのにですか?」
「ほら、朝の挨拶みたいなものだし。礼儀としてさ」
言い訳をすればするほど
「……
そう言い残して
4人で通学していたはずがいつの間にか独りぼっち。そして、この時を待っていたと言わんばかりにログボ目当ての女子が次々と押し寄せる。
昨日おっぱいの感触を体験した俺にとって、もはや女の子の手なんて何とも思わ……なくはないけど、多少は慣れた気がする。
流れ作業のようにログインを済ませながら歩いて、俺はあの金髪サイドテールのギャルのことを想い返す。
手、なんで震えてたんだろ。
すごく男慣れしてそうな感じだったのに。
友達にけしかけられて仕方なくログインしたけど、実は俺の手を触るのが心の底から嫌だったとか!?
好きな人からは実質フラれたみたいになり、見ず知らずのギャルからは嫌われてるかもしれない。
やっぱり月曜日は
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