初恋は、甘酸っぱい
「ねぇ、あの人次いつ来るの?」
私は気づけばそんなことを考えていた。
「なんでそんなこと聞くのよ。もしかして…楽しかったの?」
「まさか」
「そうよね」
お母さんは笑いながら言った、
笑い事じゃないよ、そんなに勉強嫌いでもないし、そもそも勉強してないし、
「なんていうか…会いたいんだよね…」
ニヤリ…
「もしかして、恋?」
「ち、違うよぉ!」
まったく違わない、なぜならあの人のことを思うと…胸が…ドキドキ…する。
「そんなに会いたいなら丁度いいわ、彼また来たいそうよ、よかったわね」
え…
「昨日の帰り、実はあったのよ彼に、」
お母さんは私の耳元で
「彼ね、「娘さん『完璧』になる素質がありますよ…そして、僕にはそれができます。」てね」
「完璧…?」
「そう、なんかねお母さんもそんな感じがしたんだよね…」
あの人が完璧?なんで?私が?「僕にはそれができる」ってなに?私何されるの?
そんな妄想が現実になれば…
「ん…りん…りん?」
「あ、な…なに?」
「もしかしてあんた、変なこと考えてないよね?」
「そ、そんなことないよ」
なんでわかんの…?
「彼はやめたほうがいいよ」
「なんで?」
「なんでって言われても女の感ってだけかな」
お母さんの女の感は当たるからな…なんでよりよってあの人のことで…
「って、あんたもう時間だよ?」
「ほんとだ!」
時刻は7時45分。家を出る時間だ、
私は、急いで家を出た…
「なぁ、お前さ『かずき』っていう実況者知ってる?」
「あぁあの人ねぇあの人さ」
そんなクラスの男子の声が聞こえた、「かずき…」まさかね
15時30分…下校の時間になり、急ぎ足で帰路についた、もしかしたら、もしかしたらあの人が、『YouTube』かもしれないからだ。
そんなことを考えながら、歩いていた。
「あ、りんちゃん?」
名前を呼ばれ振り向くと、そこには家庭教師の「一輝」さんが居た
「なんでここに一輝さんがいるんですか!?」
私は驚いて聞くと、私の後ろ姿が見えたから追いかけてきたのだという。
「それと、今日は家庭教師の日だからね。」
そういえば、お母さんが学校行く前に言っていたような気が…
そんなことを考えていると…
「なにしてんのりんちゃん?早くいくよ?今日もりんちゃんの家で遊べるってわかったらワクワクしちゃって…」
『遊ぶ』?どういうこと、もしかして…
気づけば家の前まできていた、カギを開け覚悟を決めて一輝さんを中へ入れた「私、今から何されるの…?」一輝さんは、入るや否や「ここは…?うん…こっちのほうがいいか?ここか!」などぶつぶつ言っている。
「ま、まさか私をあんな場所に!?」
「な、なに?どうしたの?」
「あ、いやなんでもないです…」
本当に何考えてんだろ私…
貴方はスタイル抜群超絶美人というだけでどれだけ彼女を愛せますか? 狩野千裕 @kanoutihiro
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