第18話

神主がそこにむかい、私と魁斗がついて行った。


たくさんの武器の前で神主が言った。


「どれでも好きなのを選んでください」


日本刀、槍、くさり鎌。


十種類以上ある武器の中から、魁斗は迷わず一つの武器を手に取った。


戦鎚だ。


ウォーハンマーとも言われ、長い金属製の棒の先がハンマーになっている打撃系の武器だ。


私はなんとなく魁斗はそれを選ぶだろうと思っていた。


斬るのではなく、突くのでもない。


相手を叩き壊すための武器。


魁斗の性格からすれば、それが一番似合っている。


「これにするぜ」


「一番重くて威力のある武器を選びましたね。あなたは身体も大きいし、それがいいかもしれませんね」


「では、この男をよろしくお願いします」


「はい。戦鎚の師匠を呼びましょう」


「それじゃあ魁斗、ここに残って真面目に修行するんだぞ」

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