薬というのは結局のところ、適量の毒であるというのは有名な話。無理やり体の機能に手を加えているのだから、それを辞める時の反動だって相当な物ですよね。
それが強力で、かつセンシティブな器官に作用するのであればなおのこと。
この作品は、そんなお薬の離脱症状にかつて悩んだ/いま悩んでいる/これから悩まされるかもしれない人たちに向けての、暖かなエールです。
自分の苦しみは他者に測ることのできない絶対的なもので、それと向き合うときはどうしても孤独にさらされます。でも、そんな時、こうして寄り添って応援してくれている誰かがいれば、また感じ方も変わるのかもしれません。
あなたは一人じゃないよ、その辛さを知っている人がこの世界にはいるんだよ、と背中を押してくれる。そんな優しい作品です。
僕の場合はちょっと前薬を減らして見ないかと先生に言われたことが気になります、注射も打っているし、朝昼夕晩の薬と頓服と下剤を処方してもらっています。不勉強で薬の離脱症状はわかりませんが、本当に命の危機が毎日のように来ていたので、不安で断りました。僕が家に逃げ帰ったのは、部屋中に声が響き渡るように「お前は明日死ぬ」と洞穴のように叫ばれたからです。母親は怒っていましたが両親が来てくれてそのまま家に帰りました。女のエンマ大王が飛び出るくらいの大声で朝起きるのを叫んでいた日々でした。ロシアの諜報員やオバマ大統領、最貧の大統領や家族までオタク文化も出ました。ただ騙されているだけだと気づくのは、最近のことです。長くなりましたが、今でも憑かれています。それでも前向きに生きたいそう思っています。