第16話 次なるターゲット
天界時間19:24 聖皇都エデンクラウン 都内マンション
亜紀:お〜い、これで全部か?
ケイン:ご苦労さん、荷解きは明日にするから適当に
由紀:私が茶を淹れよう。
テーブルに淹れたお茶を出す由紀
由紀:前回のあの仔犬は厄介だったな。
ケイン:プリズンドーベルの眷属種か。
亜紀:あれ、あの子のパートナーではないらしい。
ケインへ?それじゃあ誰の?
亜紀:それがな、雛形警部の相棒らしいんだ。
ケイン:えっ!雛形の姐さんの⁉︎どうりで、やたら鼻が効くわけだ。
由紀:それにしても、まさかヴァルキリーに真機なるタイプが存在してたとはな。
ケイン:突然の話題の変化球、由紀はブレないなぁ。
亜紀:真機って通常のヴァルキリー以上に個人の所有が禁止されてるヤツだろう?
ケイン:そもそも真機の存在自体が公に知られてないから個人所有の禁止と言われてもね。
由紀:通常のヴァルキリーとして表向き処理されるのであろう。
3人の間に割って入る様に宙に液晶モニターが現れそこに映る善景
善景:そんな皆さんに次なる特別出向です。
亜紀:うおっ!いきなり出てくんな!
ケイン:今回のターゲットは?
別の液晶モニターにある龍神と頭部のマネキンが映る
善景:次なるターゲットは
由紀:察するにヴァルキリーの頭部だな。
善景:その通りです、しかもこれまで集めたヴァルキリーのパーツは真機シリーズのいずれかのものであると判明しました。
ケイン:総裁はどうしてそれが真機のものと分かったのですか?
善景:そこはそれ、企業秘密というやつですよ♪それでは健闘を祈ります・・・あ、因みにこの通話は秘密保持のため自動的に・・・
亜紀:ハイハイ、どうせアドレス自動消去とかなんだろう?
善景:ウーパーイーツに以下の注文内容が送信されます。
通話が切れる
亜紀:何でだよ!
インターホンが鳴る
ケイン:ん?
配達員:こんばんは〜、ウーパーイーツで〜す♪
亜紀:しかも来るの早っ!
由紀:魔界からこの天界まで来るとは、奴等に配達限界エリアは無いのか?
亜紀:いや、そりゃそうだけど。
ケイン:天界と魔界じゃ結構時差あるからいくら魔界でも時間かかるだろうに。
由紀:注文したのはいつなのか?
亜紀:相当前じゃね?
ケイン:とりあえず、晩御飯にしようか。
亜紀:まぁ、どっちみち今夜はデリバリー頼むつもりでいたから丁度良いけどな。
由紀:おおっ!焼きおにぎりがある♡
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