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八千代さんは味にうるさい

八千代さんは味にうるさい

千鳥すいほ

おすすめレビュー

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★★★
★37
13人が評価しました
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本文ありのおすすめレビュー

  • 夏野けい/笹原千波
    107件の
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    ★★★ Excellent!!!

    虚空から、愛しいひとの命の匂いがする。

    八千代さんは画像のなかの「写ってはいけないもの」を食べる。かつて八千代さんのあるじだった先輩は消えてしまった。

    奇妙でありながら強い設定は、読み進むほどに肌になじんだ。全体に暗い色調なのだが、ときおり鮮烈にひらめくなにかを感じた。それがなんとなく命の気配に似ている、と思う。
    先輩はもういない。僕は生きている。八千代さんはそこにいる。透明な何かがまるごと彼らの暮らしを包んでいる。無機質なようで人間的で、どこかエロチックな何か。

    損わずに語ることは難しいけれど、まずは一読してみてほしい。面白かったです。

    • 2019年12月26日 12:34