第5話 朝5時
早朝まだ夢の中の私は布団で寝ている。頭の上から、声がする。かわいい声だ。
「…おい。ちょ…おい。」
目を開けてみると、ぼんやりと人影が見える。脇に置いてある眼鏡をかけ再度見上げると、女の子が立っている。仁王立ちで、両手が前ならえの最前列の人の姿勢をとり、こちらを見下ろしている。茶色の髪の毛は腰の上まで伸びて、くろぶちの目に長いまつ毛。色白で、身長は150センチくらい、胸はけっこうある方だ。ムチムチの太ももをTシャツからあらわにしている。
「…お腹すいた。」女の子は、仁王立ちで、不器用そうにそういった。
確かにミィはいつも朝方私を起こしてご飯の催促をする。
「…ミィなのか?」
「飯~飯~」
「…何が食べたい?」
「うーん。魚のご飯~」
私はめざしを焼いて、味噌汁をそえてミィの目の前に置く。ミィは、目を真っ黒にしてめざしにかぶりついて幸せそうな顔をする。味噌汁はあついようで手をつけない。白いご飯とめざしを美味しそうに食べている。
ほっぺにご飯粒をつけながら必死にご飯を食べる姿がなんとも可愛いらしい。
ミィと話せるなんて思ってもみなかった。
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