第13話
「じゃあさ、まりのちゃんはどうやっていまの勉強から世界の大舞台に活躍できるようにするの?」
つい耐えられずに聞いてしまった。京子の瞳は輝きを増す。
「決まってるじゃないの、このまま国立大に入学して、そのまま大企業に勤めて経験を積むの。そして二十代のうちに独立して、そのままコネクションに次ぐコネクションと関係を持ち、大きな活躍をしている相手を見つけるのよ。そして共同経営をしながら機会を狙い、いつか私がトップの座を奪うの。そうすればそこにある組織は私のものになっていのままに動かせるのよ!」
すらすらとよどみなく答える。もしかして普段からそんなこと考えてるのかもしれない、ちょっと怖いな、とはなは思った。
「あら、すばらしいですわ京子さん。とっても野心的で現代的な野望ですわね」
「そうかしら。ふふ、でも私なら出来ると思うのよね」
どちらかというと有名人になってステージで輝きたい、というのとさほど変わらないような気もして、もしかして同じ想像力を勉強で生み出してるだけじゃないのかな、とも思ったのだが、なぜかみかこと意気投合するようになってしまって言い出せなかった。
「そのためにはやっぱり勉強よ。まずは国立大学に行って、これからエリート街道を進む同級生を見つけとかないといけないわ。首根っこつかまえて今のうちから言うこと聞かせるようにしとかないと」
「わかりますわ、京子さん。自分の手足となってくれる人にはちゃんと忠誠心をもってもらわなければ困りますものね」
なんだか怖いこと言ってる、とも思うのだが、まりのの方へと目をむけてもきらきらと輝かせているばかりなので、どうもそう思うのは間違っているかもしれない、とはなは反省したりもした。
「でも、そんな出世しそうな人って、学生時代から言うこと聞いてくれるの? どっちかっていうと人の言うこと聞かない方が出世しそうだけど」
時々テレビで見たことのある成功者はとてもそんなタイプには見えなかった。
「いいところに気づいたわ、はな。その通りよ。だからこそ早くしておかなくっちゃいけないの。大学がギリギリなんとかできるラインだと思うのよ。その間にしっかり忠誠心を植えつけておかなくっちゃ!」
「へ、へぇ~……」
もしかしたらあんまり弟たちを近づけない方がいいかな、と思いなおすはなであった。
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