第31話 ガールズサイド
同じ頃、女湯では。
かぽーん!
と、謎の音が響く浴室で。
「あら?そういえば、ホムラさんは?」とユキヒメ。
「ああ、あいつなら男湯だよ」とチカ。
「え?ええ~!?それって一体…」
「ああ、ホムっちはね……本当は男の子なの」
驚くユキヒメに教えてあげるイナ。
「え?ええええええええっ!ホムラさんって男だったのおおおおおおおっ!?」
流石に驚くユキヒメとリンカ。
「あの子、昔からずっと女装してて、時々男の子をからかって遊ぶのよ」とチカが呆れ顔で言う。
「え?じゃあ、もしか今…」
「うん、きっとあの2人もからかわれてる所だろうね。ホムっち女の子にしか見えないし」とイナ。
「それは…なんともまあ…かわいそうな2人……」と憐れむリンカ。
「ちなみにー…そのホムっちは、何とあたしの彼氏でもあるんですよねえこれが!」
「え?そうなのですか?」
「うん!もうラブラブだよっ!傍から見たら百合百合だけど」
「君たち4人、仲がいいとは思ってたけど…まさか恋人同士がいたなんて…」
「2人は彼氏とかいないの?」
ユキヒメとリンカにチカは興味深々で訊いた。
「え?ええ…今はいませんわ…」
「あたしも…」
2人共、お互いに幼少期から友達という域を超えて愛しあっている仲なのだが。
「ええ~、そうなのー?2人共結構モテそうなのに…特にリンカちゃんは胸大きいし、かっこいいし、男にも女にもモテそう!」
「いや~…えへへ…」
確かに、リンカは結構モテる。
男からも女からも告白された事も何度かある。ユキヒメだって主に男からかなりモテている。
しかし2人はお互い以外との相手と付き合う気は今の所ないのだ。
「胸が大きいのも困りものだよ…スポーツの時邪魔だし…」
「わー何それ嫌味?羨ましいなあ…この!」
「わ!ちょっと…触るなよ!あ…ひゃんっ!」
「えいっ!もっと揉ませろぉ!邪魔ならあたしによこせぇ!」
等ときゃっきゃっうふふ…とやった後、4人は体を洗ってから温泉に浸かった。
「ふうう…気持ちいい…」
「本当ですわね~…」
「……時にチカりん」
「ん?」
「いつ告るのん?」
「……!!……な…なあ……!」
イナの言葉に顔を赤くして慌てるチカ。
「告る?……え?チカさんには誰か好きな殿方がおられるのですか?」
「え?僕も気になる!」
ユキヒメとリンカも食いついた。
「い、いや……別にあたしはそんなの……」
「嘘!だったらそのイメチェンは何?」
「こ…これは……」
「分かってるぞー?アイツでしょ?アイツなんでしょ?……まあ、確かに分かるなあ……ノゾムと戦ってた時とその後のアイツかっこよかったもんなー」
「え?チカさんのお相手ってあの子なんですの?」
「本当!?」
「ち……ちが……いや、確かにあの時のアイツはかっこよかったけど……別にそれ見てキュンと来ちゃったなんて事は…」
「じゃあ、チュータロー君?」
「いやそれはない。ていうかアイツあの時いたっけ?今日初めてあった気がするけど」
急に真顔になって否定するチカ。
「やっぱりアイツの事が好きになっちゃったんでしょ?海でもチラッチラッとアイツの方見てたからバレバレだって。どうする?この旅行中に告っちゃう?いや告ろう!すぐにでも告ろう!善は急げだよチカりん!」
「や……やめてよう……」
顔を赤らめて涙目になるチカ。それを見て3人はかわいさのあまりキュンッとしてしまった。
「そうだ!この後すぐに湯上がりの体でアイツにぶつかっちゃえ!チカりんはアイツより背低いからそのまま上目遣いしてやりゃイチコロだって!」
「…だから……」
「それか、明日また海で遊んだ時、水着でアイツにくっついちゃえよ!チカりん割りと胸あるしきっと上手く行くよ!」
「だーかーらー……やめてって言ってるでしょぉ!」
ザバッと湯から上がるとチカだけ先に出て行ってしまった。
「……かわいいなあ」
「……ほんとですねえ」
「これが……
女子3人は湯に浸かりながらそんな事を言った。
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