第3話 告白
私は今、近藤雅也さんが何処かへ連れて行こうとしているので
後ろをついていっているという感じです。
何もお話しないでずっと歩いているのですが、まだ目的地には
到着しないみたいで告白をするなら今のうちかなって思います。
そこで私は告白をする事に決めます。
「あの、近藤雅也さん」
私が呼びかけると近藤雅也さんは立ち止まって後ろに振り向いて
くれるのです。
「どうしたんだ? 白姫」
「お話したい事があります」
「言ってみなさい」
「はい」
「実はですね、学生の時に近藤雅也さんとお会いした時、
一目惚れしてしまって」
「それですね、卒業するまでに告白出来なかったのですが、
今こうして再会してお会いしているので言わせてもらいます」
「近藤雅也さん、貴方の事が大好きで大好きで堪りません。
私と恋人になってくれませんか?」
「なるほどな、恋人かぁ」
「恋人は難しいですか?」
「いやっ、難しいという以前に俺でいいのか?」
「はい、近藤雅也さんが大好きなんです」
「なるほどな」
「告白をしたのは勝手な事ですけれど、それでもこの気持ちを
抑える事が出来ないので告白してしまったのです」
「気持ちは嬉しいのだが…………どうしたものかな…………」
近藤雅也さんも悩んでいる様子で私の告白がいけないのかなって
思ってしまうと、だんだんと不安になってくるのです。
そんな時、近藤雅也さんがこう言ってくるのです。
「俺と恋人になるのは構わないが条件がある」
「条件って何ですか?」
「婚約もして欲しい」
「えっ、それって結婚前提でのお付き合いという事でしょうか?」
「そうなるかもしれないな」
「嬉しいです、ぜひお願い致します」
「そうか、ならこちらも正式にお願いする」
「それでですね、私の事を恵梨香と呼んで欲しいです」
「わかった、そう呼ぶよ」
「俺の事は雅也って呼び捨ててでいいからな」
「はい」
こうして私と雅也は結婚前提でお付き合いをする事になるのですが、
果たして、これが正解かどうかもわからないし、きっと正解だと
信じて幸せを手に入れたいと考えています。
「まだ目的地に着いてないから、歩こう、恵梨香」
「はい、雅也」
私と雅也は雅也が言う場所まで着いていないので再び歩き始めているのですが、
一体何処へ気になる所です。
私自身も到着しているのをワクワクドキドキしているので楽しみです。
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