第18話 児童相談所での喜恵ちゃん

 警察から児童相談所へ保護された喜恵ちゃんは、魚谷と机に座って話している。

 「…喜恵ちゃん、恐かったよね?もう大丈夫だからね。」そんな魚谷の言葉をさえぎるように喜恵ちゃんは真剣にこう話す。「私が、わたる先生にお願いしたの。わたる先生のお家に行きたかったの。」魚谷は、ゆっくりと話す。「喜恵ちゃん、わたる先生は喜恵ちゃんを誘拐した上にお家に閉じ込めたんだよ!悪い人なんだよ?何かされなかったかな?」喜恵ちゃんは、泣きながら「…わたる先生悪くないもん。毎日喜恵の好きな食べ物作ってくれたし、おもちゃもいっぱい買ってくれたもん!だから、わたる先生は悪くないもん。」泣き出す喜恵ちゃんを抱きしめながら魚谷は、喜恵ちゃんがあまりにもわたる先生をかばう姿に動揺をしていた。

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