第3話 夢の中で

 その後は、うさぎの血抜きをし、家に帰り、

帰ってくる途中で見つけたキノコとうさぎの煮物を作り、食べた。

 すると、いつもよりも早く眠くなってしまったのでカリーに「おやすみ」と言って寝た。


 夢を見た。

 すごく変な夢を、


〔初めまして、神です〕


 急にこんなことを言われた。カエデは混乱した。

 まず、その言葉が聞こえたとき相手の口は動いていなかった。頭に流れてきた、と言った方が良い。念話というものだろう。

(というか何こいつ神?は?意味わからん。)

 状況が意味わからなさすぎるので、


「えっと?ここはどこですか?」

 

 周りを見ると白い部屋みたいだが壁がないように思える。


〔質問は受け付けません。説明めんどいので〕


 神がめんどいとか言っていいのか。と疑問に思ったが、カエデは黙っといた。


〔あなたは今、この世界で1番運の能力が高いのであなたの望むようにスキルを設定する権利を与えます〕


「え?ほんとですか?」


〔はい。だから早く決めて言って、現実の方に行ってください〕


「分かりました」


 とは言っても、別に今のスキルに不満がある訳では無いので、悩んでしまった。


(攻撃力上昇量アップ?いやいや、攻撃あってもなぁ。なら防御特化にするか?でも、攻撃当たってもダメージが入らなかったら意味ないしなぁ。

最強の魔力?うーん、確かに魔力あったら魔法を覚えやすくなるし、攻撃も防御にも使える。けどなー。魔法の適性低いんだよなー。どーしよー。)と悩んでいると、


〔もう時間が無いので、今悩んでいた能力をデメリットも含むけど、上がりやすくしとくからそいうことで、さよなら』


「えっ、待って、ちょっt」


そこで起きてしまった。起きてすぐに


「ステータス確認!」



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