モフ村と周辺国家
なんなんだこの小説
ヒガーシ・ラヘーン国の現状
この国では最近少々変わったことがおきている
妙にこのあたりでは見かけないような服を着ているものが増えてきていた、その服は品質が良いのか、金をもっている市民に愛されているようだ
胸元にポケットがあり、そのポケットのところに糸で動物の絵が描かれていた
そしてそれは現代でいうところのポロシャツのようなものだった
その服はこの国では今ひそかなブームで高値で売買されるようになっていて、商人たちはその商品がどこから仕入れてこられるのか探し出そうと躍起になっていた
所かわって 街なか
「おい見ろよ覇者共がきたぞ」
それは15~6名程の集団だった、彼らはみな特徴的な服装をしていた、肩に危なそうなトゲをつけてマントを翻し風を肩で切って歩いている集団
人々はその集団を覇者と呼んでいた
そしてその集団の真ん中を歩く人物はその覇者の中でもリーダー的存在として、覇王と呼ばれていた
始めは剣士一人がやっていたが、それはどんどん増えっていった
「ひゃっはー!お頭!街のやつらが見てやすぜ!やっぱお頭のそのマントと手袋はいいっすよねー一番目立ってやすよ」
一般覇者共は肩パッドとモヒカンのみ、覇王の剣士は他の一般覇者との差別化のため肩パッドとマント、そして指の所があいていて手の甲の所にトゲトゲがついている革製手袋をしている
「ふふん、当然だ、なんせ俺は巷じゃ覇王と呼ばれているんだからなフハハハハ!」
なぜか笑い方も変わっていた
「ほんとこんな服覇王はどこで買ってきたんですか?そろそろ教えてくださいよ、俺らももっとカッコよくなりたいんでげす」
「おい、買ってくるとかやめろ、そんなん言ったらめっちゃ想像しちゃうじゃん、店でマネキンが着てる肩パッドを見てたら店員さんに試着しますか?って言われてお似合いですよ!って言われてそれをレジまで持って行って、畳んで袋に入れられて渡されて、ありがとうございましたまたのご来店お待ちしております!みたいなの想像しちゃうじゃん、マジ辞めろって」
「いやーでもみんなで言ってるんすよ、本当に覇王はこんなカッコいい服どこで仕入れてくるんだろうって、しかも俺たちだけじゃなく町の商人達も目を光らせてるって話ですぜ」
「おいおいマジかよ、けど仕入れ先はなーー内緒なんだよ、みんな覇王になったら困るじゃん」
実際に周りの商人達に目を付けられていた、最近ヒガーシ国では質の良い服が多数出回っているため覇王の服ももっぱらそこから仕入れているのであろうというのが商人たちの噂になって、どこで仕入れているのか探っているものたちも多い
そんなことを話しながら裏路地を歩いていると
「助けてーー誰か助けてー」
「げへへ姉ちゃん諦めな俺たちに逆らうような奴らなんていねーんだよげへへ」
とまあ日常的な会話が飛び込んできた
そこにはなぜこんな構造に作られたのか?
あなたは高い壁に囲まれた行き止まりを見たことがあるであろうか?筆者は見たことがない、それなのによく見るこの行き止まりシュチュエーションというのはある種の矛盾と言えるであろう
そしてこの現象に私は名前を付けようと思う
それは
「よく見る存在しない行き止まり」
という事でこの行き止まりはこういう事をするために作られたといっても過言ではないと思われる。きっとこの行き止まりの製作者はこれを望んで作ったのであろう行き止まりだ、この行き止まりの製作者はこの行き止まりを使用するにあたり使用料を取っているのであろう、それほどこの行き止まりはいつも使われていた、特にアニメでは昔から現代にいたるまで数多く出演している、基本の使い方は今のような女の子がなぜか行き止まりに逃げて背後からガラの悪いチンピラに襲われるといったもので、ここからチンピラのさらに背後から味方が現れ助けられるというパターンだ、これが基本的な使われ方で基本使用料のみで済む
そして2つめに多いのが男主人公などが謎の組織に追いつめられるといったパターンだ、こちらの場合は発展がいくつかのパターンに分かれるがだいたい主人公の有能さをアピールするもしくは仲間が助けに来るのどちらかが多い
主人公の有能さをアピールする場合は高い壁を乗り越えて身体能力をアピールする、もしくは壁に擬態などをしてスニーキング能力をアピールするといったものだ、あとごくまれに壁事体を破壊するなどして味方が登場することも稀にある、この場合はオプション料金がかかる
さて今回の場合は基本中の基本の女の子が壁を背に3人の暴漢に襲われているというパターンだ
なぜ暴漢たちはこの行き止まりを使うのか、歓楽街にいけばいいのではないかと思われるが、単純に使用料が1回いくらなため3人で割り勘できるというメリットがある
そのためこの行き止まりは人気なのだ
しかし今回は覇王が通りかかったことでアニメや小説などの基本パターンにはいる
「待て!うぬら!」
「お前」という言い方を「うぬ」と言いたかったのだが、なんか変な感じになってしまった、やはりまだまだ覇王の道は遠いということか
「なんだテメーらは!ぶっ殺されたくなかったら、とっとと消えな!」
ありがと う暴漢たち君たちは今日も頑張ってくれている、あなたたちはすごい役者だと思う
ざっざっざっざ
仲間たちがこちらに来た、それは圧巻の合計15名からなる覇者集団
「ひゃっはー!!覇王!こいつら消毒しちまいますか?消毒消毒消毒消毒――――!」
ありがとう、君もいい役者だよ
「いや大丈夫だ、次の流れは決まっている」
「なっなんなんだよお前ら!ちくしょー覚えてろよー!!」
そういって暴漢どもは覇者の間をかき分けて逃げて行った
「助けて下さってありがとうございます」
「当然のことをしたまでさ、では!」
そういってマントを翻し帰っていく
そうして帰っていく道中、行き止まり第2スタジオの前を通り過ぎてしまった
「デュフフお嬢ちゃんこっちは行き止まりでござるよ コポォ」
「覇王!今度は第2スタジオで女の子が襲われているでやんすよ!」
そうしてそちらの行き止まりのほうを覗いて見ると
そこには猫耳メイドの格好をした 幼馴染の魔法使いの親友がいた
「いや、あれはいい、帰ろう」
そう言い何も見なかったことにして帰路に着いた
そんな活動を覇者集団はおこなっているとだんだんと彼らがいることが抑止力になり逆に治安がよくなっているようになった
覇王はそれを特に報酬をもらうわけでもなく行い地域に溶け込んで行っていた
たまに地域の人に飴ちゃんとかもらって喜んでいる
あと子猫とか捨てられていたら拾って可愛がっている
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます