企画にご参加いただきましてありがとうございます。
魅力的な小道具にちょっとしたシャレ等が加わり、独特の世界観になっていますね。夏休みの冒険のようなワクワク感もある。この日常の中のちょっとした非現実は、主人公の心に残り続けるでしょう。
企画の都合、指摘を。
地の文を洗練させた方が良いと思います。一文の中に否定語が含まれるパターンが多く、それがいまいち綺麗に決まってない箇所が多いという印象を受けました。「○○だなぁと思ったけれど僕は○○しない」的な表現は、「じゃあなぜ僕は最初に思いついた方法を選択しなかったのか」が描かれない限り、動機が見えない為に主人公の内面が伝わりにくく、結果として深みを損なってしまうと思うのです。
▶︎ そして親から聞いた話では陽子は亡くなったということだった。実はあの時は一時退院中だったと、病は既に進行していて余命宣告されていたのだということだった。
ここも非常に重要なシーンですよね。この出来事は本人にも読者にも相当に衝撃的なはずです。であれば、それを述べる文も、より印象に残ったり、主人公の想いを想像させるような描写があると良いのではと思いました。
知っていなければ登場させることのできない小道具と、それに連想させる儚げというワード。ストーリーを奥深いものにするアイディアが凝らされた作品でした。
最後に、企画にご参加いただきましてありがとうございました。
あらすじ通りのお話を藍鉄鉱を小道具にして膨らませて綺麗にまとめたストーリーでした。
ただ、この小道具の印象が強すぎて、主役の二人の株を奪った感は否めません。主役の二人をもうちょっと手厚く描写するといいかもしれないです。
駆け足の仲間、みーつけた!(笑笑)
このボリュームで、この設定を説明するのなら、仕方ありませんね。出来れば、中編か長編で読みたいストーリーです。(お忙しいのに、無理言ってまーす!)
藍鉄鋼石なんて、よくご存知ですね。わたしも空に浮く石かと思った。
こりゃ何かのために、メモメモと。
素敵な小道具に、意表を突くラスト。達見さんらしい作品を楽しませて頂きました。
藍鉄鉱、本当にあるんですね。すてきな小道具です。達見さんは知識を織り込むのが特徴のひとつですね。
岩石探しを忘れていたところが良かったです。泳ぎの練習に夢中だったのかなと。
最後は切ない。でもこのあらすじだと、こういう感じになってしまいますよね。
指摘ですが、もしや「訝しげに」というのはこの場合は使い方がちょっと違いますかね? 海斗が自分で話しているので。訝しげに、となると海斗が誰かを見た場合かな?と。違っていたらすみません。
鉄鉱石の知識と相まって、素敵な作品でした。海の底にある「陸の青」と「海の青」両方を見せてあげる陽子、きっとこの海が大好きだったんですね。
>それを海に投げ、小さな水しぶきと煌めく海面を眺めていた。
陽子の魂が泳いでいるような海に、渡してあげる感じがして好きです。
切ない物語でしたが、美しかったです。
こんばんは。企画から来ました、薮坂です。
気持ちの良いボーイミーツガールですね。爽やかな夏一直線! という感じのお話でした。
私の好きなシーンは、ここ。
>「では、まずはこの中に飛び込みます」
彼女はにっこりと服を脱いで水着姿になると、あっという間に飛び込んだ。
これ、陽子の可愛さが前面に出ててとても好きです。躊躇いなく生きてる感じがして、とても魅力的ですね。
敢えて惜しいところを挙げるとすると、後半が少し駆け足気味かなと。陽子の病気のこともそうですけど、今日が最後なんだという様この気持ちや行動が透けて見えるとさらに良くなる気がします!
ともあれ、爽やかな夏のお話でした!
本当にこの長さなのがもったいないくらい、素敵なお話だと思いました。
鉱物とか好きなので、もっとこの世界に浸っていたかったです。