もういつのことだかも忘れてしまいましたが、遠い昔の暑い日に、なにもない夏だったと後悔したことがあったような気がします。
夏の思い出は、幸せな思い出なのだと決めつけていたので、なにもない夏を空っぽだと感じていたのでしょう。
夏に芽が出ないのは、春に種をまかなかったからだ。とか、そんな幼稚な反省をしていた記憶です。
思えば、自分のためになにかをしていたときが、一番うまくいっていたような気がします。
誰かのために。たとえば、友達が欲しいとか、女の子にもてたいとか、そう思っていたときほど空回りしていました。
人は、自分のやりたいことを追っかけてる人に魅力を感じるんでしょうね。
自分が気付くのは、いつも終わってしまった後のことですが。
そんな、アスファルトの上に立ち上がる記憶を思い起こさせる、暑いお話でした。
真冬:エアコンの効いた部屋で。