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パパはへいたいさん

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OKAYAMA

おすすめレビュー

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★★★
★2
1人が評価しました
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本文ありのおすすめレビュー

  • 賢者テラ
    10件の
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    ★★ Very Good!!

    人類に、打つ手はあるか。

    読みやすい絵本調のお話の中に、思わず考えさせられる指摘が込められています。
    これを読んで、貫井徳郎の『乱反射』というう小説を思い出しました。
    ある子供が死ぬのですが、親が「なぜこの子は死ななければならなかったのか」を調べていくと、ひとつひとつは大した罪ではない「これぐらいいいだろう」と思ってやったことがいくつも複雑に絡み合って起きた事故で、結局誰にも明確な罪が問えない、という内容です。

    タイタニック号ほどの豪華客船になると、操舵室で舵をきっても、すぐに船の向きは変わりません。船体が大きすぎるし、命令が伝わるにはいくつもの過程を経なければならないからです。
    高度に分業され、ひとつの現象を一体何が起こしているのか追及できない社会。私たちは今、実際にどうしたら世界の構造から来る悲劇を回避できるか、考えるべき時に来ているのでしょう。

    これはそういう、大人のための絵本であると言えるでしょう。

    • 2019年10月9日 04:58