孤児院で子どもたちの面倒を見ながら、ほんのりと尊敬する人に想いを抱く少女。
ある日、旅人がやって来て薔薇が枯れます。
見間違いかとも思いますが、問えば彼はことさら隠すこともなくそういう種族だと語ります。
特に問題もなく受けいれられて、少女がお祭りの主役に選ばれたことを後押ししたり、恋心をじれったいなあとぼやいたり。
平和に過ごしていたのに、町に病気が流行り孤児院に見知らぬ人物が現れて……。
もしも人生でこのタイプの人間に出会っていたら色々フラッシュバックしてしんどいかと思いますが、大丈夫です、ハッピーエンドです。
出会ってない人は、是非自分の人生を祝福してあげて下さい。
前半は優しい物語で、主人公であるセルカを中心とした物語。
後半は、確かにセルカが主人公であるのですが、クレフとアルドワーズが中心の物語だと感じました。
少女セルカの日々やお祭りでの様子、恋をしている様子は必死で可愛らしいです。
その裏で、クレフの過去に何があったのか、謎が深まっていきます。
そしてそんな二人を見守る存在として、旅人のアルドワーズがいます。
後半である事件が起きますが、それまでにあった和やかな雰囲気が一変します。けれども事件によって、やっとクレフの過去に何があったのかを、セルカは知ることができるのです。
どこか懐かしい雰囲気もあるファンタジーです。
個人的には、お祭り当日に大役を果たそうとセルカが頑張るシーンが好きです。
楽しい物語をありがとうございました。