第57話 それぞれの状況

「ココ!ココはどこであるか!?」

「落ち着きなさい!君、落ち着いて……」

洞窟にて。レレはがむしゃらに進もうとするケケを必死に止めていた。

「にしてもまさかこんな場所でトロッコが止まるとは」

レレは周りを見回す。どこかでぴちょん、と水が垂れる音がした。

「ここでトロッコが止まったのは、僕である。あなたは僕を見つけて、飛び降りただけである」

「確かにそうだ。さて、出口は……」

「手を離すのである!早くココに合流しないと……」

「落ち着け!こう見えて、私も焦っているんだ。早く茜の元へ行かなければ……。

だが、方向を決めて進まないと、かえって遠回りになるだろう」

「そうであるが……」

「とりあえず音を拾おう。五感を働かせるんだ」

レレとケケは周りに気をつけながら、進んでいった。


トロッコが止まり、ココは床に投げ出された。

「痛い」

ココは手で体を支えて立ち上がった。

「おいおい……。俺の相手はちびかよ……」

セセはため息をついた。

「誰?」

「俺はセセ。王様の側近」

「じゃあ、倒さないといけない?」

セセはあきれたように、息を大きく吐いた。

「そういうこと。でもな、お前はこれ以上先には進めねえよ。

俺に殺されるからな!」

セセはココに肉薄した。

首もとに、虎の鋭い爪を振り落とす。

殺った!

だが、その手は空を切った。

ココを空中で体を捻って着地した。

「ふーん。逃げるのは得意ってことね」

「私は王様の元へ行く」

「無理だよ!」

セセは叫んだ。

「逃げるだけじゃ、人は殺せないぜ!

それに、動物になったときの強さは体格に左右される。

蟻が人間の大きさだったら、怪力になるだろう?そういうこと。

お前みたいなちびには、同じ猛獣になったって、俺のパワーに敵うことはできないんだよ!」

ココはしっかりとセセを見据えた。

「あなたは動物を知らなすぎる。小さくても強い動物はたくさんいる。

ケケと一緒に上奏する。それまでは、絶対に死ねない」

セセとココは互いに間合いをとる。

「私は、あなたを殺す」

「はっ!

できるんなら、やってみろ!」

【ココ VS セセ】

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