第10話 リミッター

ハルはもうベッドに入り目をつぶっていた


ったくー、真面目だなー。

私は呟きながら静かににベッドに入った


ハルー。耳元でそっと囁いてみた

「ん?」

まさかの返事が返ってきた


え、起きてんの?


「まだ寝てないけど?なに?」


なにって、別に何もないけど…さ


「そっか、早く寝ろよ疲れたまっちまうぞ」


私はハルのお腹の上に乗り、顔を近づけた


ハルーなんかないー?


「ん?髪、きちんと乾かして偉いなー」

そう言いながら頭を撫でられた


じゃなくてー!私は顔を横に振りながらハルを見る


「可愛いよ」


もうー!今度は天井を見ながら顔を横に振る


もう一度ハルを見るとハルは起き上がり私を抱きしめて耳元で言った

「今日はダメだ。だからこれで許して」


心地いい強さで抱きしめてくれた

さっきよりも長く


なんだ、わかってんじゃん。と返したが返事はない

ハルはさ真面目すぎんだよ、ふつーお泊まりだったら…


私が話かけていると

だんだんハルの重みを感じるようになった

ハル?ハル?


スーッスーッ

耳元でそう聞こえた


え、寝てんの?


私が、体をそらすとハルの体が倒れてきた


頭と体を支えてハルを寝かす


今度は眠っているようだった


もうー仕方がないなー


おやすみ。そう言ってから私は寝ているハルにキスをして、ハルの横に寝た。





目を閉じながら俺は思った

やっぱりそれでしか分かり合えないこともあるのかな

サヤもそれを求めているんだろうか


おやすみ 耳元でそうサヤが言った

そのあとキスをされた


まぁそのうちでいいよなそういう事は


俺は今度こそ眠りについた

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