第28話 ツンデレな僕の幼なじみからの告白(後編)
「僕と……一緒に?」
「そうよっ! 悪い!?」
「えっ、いや……」
悪いとか悪くないとか、そういう問題じゃないんだけど……。
しかし、僕の沈黙を受けて、
そして――。
「なによ……、今まで陸と一緒にいたのはあたしなのに……、
「ちょ、
思わぬ事態に、僕は動揺を隠せなかった。
だって、あの
実際に、何度も目を擦って、必死で我慢しているようにみえた。
情けないことに、あれだけ一緒にいた
「
そんな
僕が、僕がやらなきゃいけないことは……。
『……いいぜ、嬢ちゃん。今日からあんたも、オレ様たちの仲間だ』
えっ? と声を漏らしながら、
『いや、オレ様たちが頼まなきゃいけねえよな。嬢ちゃん、ぜひうちの部活動に入っちゃくれねーか?』
ブルースさんが、渋い声を発しながら語る。
『兄弟がすげえお人好しなのは、このオレ様たちもよ~くわかってる。だからこそ、傍にいてやりてえんだろ? 嫌いじゃねーぜ、そういうの』
「なっ、何よ……あたしのこと、何も分からないくせに……」
『ああ、分からねえさ。そりゃ嬢ちゃんだけが持ってる気持ちだよ。大事にしな』
「あたしの……気持ち……」
まるで、そこにある心を、包み込むように。
『さぁ、あとは決めるところだぜ、兄弟』
そして、僕にバトンを渡すブルースさん。
そうだ、ここからは僕の役目だ。
僕は
「
僕が、姉さんのいる生徒会を選ばなかったように。
彼女も彼女の意思で、僕が必要だと言ってくれたのだ。
「
僕よりほんの少しだけ高い位置から、見つめてくる。
「馬鹿だったよ、ずっとこんなに近くにいてくれたのに……」
僕は少しだけ、
「えっ!? ちがっ!? そういう意味じゃ……いや、違わないんだけどっ!? えっと……」
今ならちゃんと、
「
「うっ、うん……」
「これからも放課後にトロピカルアラモードを食べに行きたいから、だよね?」
「……………………は?」
僕は朗らかに笑いながら、華恋に向かって話す。
「いやあ、僕も気づくべきだったよ。いくら女の子でも、あの量のデザートを一緒に食べに行こうっていうのも無理があるよね。でも、一人でお店に行ったらニコさんに心配かけるからとか、そういうことでしょ? 休日もテニス部だと試合とかあって付き合えるか分かんないし、僕と同じ部活に入ったほうが都合いいんだよね?」
それは、間違いなく
だとしたら、その「好きなもの」とは、一体何なのか?
答えは簡単だ。
華恋が愛するのは、甘い食べ物。
そして、その中でも彼女のランキング一位である『ラブリーキャット』のトロピカルアラモードの為に、彼女は僕を必要としているのだ。
ふむ、どうしてこんな簡単なことが分からなかったのだろう。
我ながら情けない。猛省しなくては。
でも、これで
「……がう……わよ」
ん?
「ぜんっぜん違うわよ!!
「ええっ!! ちょ、
なんと、
「ど、どうしたんだろう……
あまりの衝撃展開に、僕はその場で固まってしまったのだった。
『いや、兄弟……。さすがにオレ様もあの嬢ちゃんに同情するわ』
ブルースさんのほうを向くと、そこには
先輩、そんな顔もできたんですね。
とにかく、今回もまた僕は、
結果、僕の入部記念パーティは散々な結果に終わったのだった。
ちなみに、部室から飛び出した
『あんたのせいで、知らない場所に来ちゃったから助けに来なさいよっ!』
そう言われて、僕と
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