第8話 またまたシンデレラ・ガール現る!

 渋野プロ、メジャー制覇おめでとうございます。

 店の準備をしていたら、日本人メジャー42年ぶりの優勝の一方が飛び込んできました。女子ゴルフの渋野日向子さんです。初出場の全英女子オープンで18アンダーの優勝をさらってしまいました。昨年プロテストに合格したばかりの20歳。


 アマチュア時代に優勝経験はあるものの、3勝目がまさかの海外メジャー。海外ツアーで活躍した岡本綾子さんも成し得なかった偉業をあっさりと実現。男子の松山英樹さんも池田勇太さんも何度も跳ね返された高い壁。“BIG3”と呼ばれた青木功、中島常幸、尾崎将司の各氏も生涯狙い続けた目標。専門家もビックリしたに違いありません。


 考えてみると、最近の若いアスリートの活躍は珍しくないかもしれません。卓球の伊藤いとう美誠みま平野ひらの美宇みうをはじめとする日本勢は王者・中国を脅かす存在になりました。バドミントンの女子ダブルスでは、世界ランキングの上位3チームを独占。10代、20代の活躍は目覚ましいものがあります。テニスの大坂なおみさんもまだ21歳ですね。


 「シブ子」こと渋野さんのプロフィールを見ると、岡山県出身で作陽さくよう高校出。地元放送局のRSK山陽放送所属なんですね。RSKってことはTBS系だから、兄がTBS社員の高梨沙羅さんみたいに、シーズン・オフには「ぴったんこカンカン」とかTBSのバラエティとかにも出るんだろうな、って隣りで広海が言ってたな。


 そのスポーツ・キャリアを見ると、小学校時代からゴルフクラブを握ってはいたものの、同時にソフトボールをやっていたらしいですよ。エースで打撃でも主軸。右打ちのゴルフとバランスを取るために、周囲は左打ちを勧めました。プロゴルファーになる直前まで社会人でソフトボールをやっていた岡本綾子プロとの共通点です。米ツアー17勝の岡本さんは、渋野さんの強さについて「ソフトボールの経験」が生きているとコメントしていました。優勝賞金は約7,200万円。米ツアーのシード権も手に入るのに『国内で頑張る』と浮かれることなく、しっかりと自分を見つめているようです。幹太が得意げに語る姿が目に浮かびます。


 私が期待しているのは、卓球やバトミントン同様、ゴルフの若い世代にも大いに刺激を受けてレベルアップ、底上げをしてほしい。東京五輪のゴルフの代表選考もより激しくなるのかなとワクワクしています。

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