4-2人(7月)

保健室

「よっ…と」

ベッドにゆっくり四季を寝かせる。ベッド周りのカーテンを閉めると、そばにある椅子で一息ついた。

…先生がいない。時計のカチコチという音が静かに響く。

「…ふう。ここならエアコンついてるよな」

「もう、倒れるまで無理をするってどういうことなの王様…」

「それなぁ、まぁ王様なりの理由があったんでしょ」

「そうだといいけどな。あ、いっけね、体育の先生に保健室行くの伝えてなかったわ」

「じゃあ、僕が伝えてくるよ~」

「俺も行くぜ。みっちゃん一人じゃ不安だしな」

「ちょっと! 一人じゃ不安ってどういうこと!?」

「まあまあ、じゃあよろしく頼んだぜ」

「おう」

「はーい」

そういうと、二人は廊下を駆けて行った。

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