第2話 現実は斯くも残酷である。
次の日。真はノンビリしていた。
「暇だなあ。」
彼はノンビリしていた。
「そうだ。真実にLineしーよやっ。」
今何してる?と、真は送った。
「来た来た。」
勉強中、と来た。
暇だから話そうぜ、と送って、
やだ、と来た。
つまんないなっ、と送ったら
やだ、と来た。
「ちぇっ。」
と、真は独り言を言い、Lineをやめた。
2日後。
真は真実をデートに誘った。
「今日は何処行くの?」
「動物園。」
「そう。」
こうして、二人は動物園に行った。
「楽しい?」
「ええ。」
そして、相変わらず、18:00に分かれた。
「夏祭りだけ、20:00までokだったのは、何でだろう。」
と、まだは独り言を言った。
暫くして、9月。
彼らが付き合って8ヶ月経った日に、彼女から珍しくLineが来た。
今日遊ばない?
真はすぐokをした。
待ち合わせは、駅前。
「まこっちゃん遅いよ。」
「ごめんごめん、服選ぶのに手間取っちゃって。」
「女か。」
「何処行く?」
「市内を観光しない?」
「良いよ。」
「今日は、21:00まで、大丈夫だから。」
「よし。」
お城跡行ったり、小高い山を登ったり、食事をしたりした。
夜20:00頃、小さな公園に着いた。
「あの、目をつむって。」
付き合って、8ヶ月プレゼントかと真は思い、
「うん。」
と言って、目をつむった。
ごそごそいっている。
少しして、ドスっという音がした。
下腹部が痛くて、熱い。
目を開けて見ると、ナイフが刺さっていた。
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