第136話 鼻水がアメリカン

「おいおい…」

 風邪気味である。

 夜中に愛猫『チョビさん』が布団から出たり入ったりを繰り返すせいでもある。

 そんなわけで鼻炎と軽い頭痛に悩まされている。


 そして…

「おいおい…紫の鼻水が出てきたけど…」

 以前、ピンクの痰が出たことがあったが、まだ在り得る色だと自分に言い聞かせた。

 許容を超えた色が出たのだ。

ど紫男どむらさきお)

 そんな言葉が脳裏を過る。


 アメリカの、お菓子みたいな紫である。

 思えば、おかしなことが続いている。

 体温が35度まで上がらない。

 指を切っても血が出ない。


(ひょっとして、俺…死んでるんじゃなかろうか?)

 健康診断を目前に不安な日々なのである。

 生きていることに自信がないのだ。


(どっかで見たような色だな……はっ‼)


 スプレーである。

「プラモデルじゃん」

 前日夜にスプレー塗装したのだ。

 噴霧されたスプレーを吸い込んで鼻に付着していたのだ。

「安心したぜ…」


 だが…あの量を無意識に吸い込んでいるということは…肺も?

 僕の肺…カラフルかもしれない…。

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