第25話 対立
目を覚ますと、私はベットに入っていた。い、今まであった事は全部夢だったの?
でも、それにしては随分と現実味があったような・・・
シロが考え込んでいると、突然扉が開いた。何の警戒もしておらず、驚いてシロはベットから転げ落ちてしまった。
すると、その音を聞きつけたのか入って来た人物は走ってこちらに向かって来ていた。
「ちょ、ちょっと大丈夫!?」
「い、いったぁ・・・って、マキちゃん!?」
「大丈夫!?頭打ったりとかしてない?」
「いや私は大丈夫だけど、どうしてマキちゃんがここに?」
「さっきシロが急に倒れたから心配になってお見舞いに来たのよ」
「え、私が倒れた?」
「うん。ほらモネちゃん?だっけ、あの子が私に告白してきたらシロが気を失っちゃって」
「あ、あれ夢じゃなかったんだ・・・そ、それでマキちゃんは何て答えたの?」
「普通にお断りさせてもらったよ、今はそういうのに時間をかけていられないからね」
「・・・それって、私がいるから、だよね?」
「いやいや、そんな事はないよ!そもそも私は・・・」
「シロちゃん!もう大丈夫?」
「モ、モネ・・・」
「あ、私仕事に戻らないと。それじゃあね!」
マキはそう言うと、そそくさと部屋から出て行った。部屋には私とモネだけが取り残された
しばらくの間、無言の時間が続いた。き、気まずい・・・
そう思っていた時、モネが口を開いた。
「あのね、私振られちゃった」
「え、えぇそうみたいね。さっきマキちゃんから聞いたわ」
「まぁ、無理だってわかってたんだけど、実際に断られるとやっぱり辛いな〜」
「辛いってわかってるのに何で、あんな大胆に告白なんてしたの?」
「そんなの決まってるでしょ、気持ちを伝えずにずっと心の中にしまっておいて後で後悔するのが嫌なの。だから断られても後悔はしない、未練もあまりないかな」
「・・・あなたが羨ましいわ」
「そうかな?」
「えぇ、私はそんなに素直に気持ちを伝えられないもの」
「そっか。・・・ところで、マキさんの好きなものとかって知ってる?」
「え、あなた振られたのよね?」
「振られたけどアタックをやめるなんて一言も言ってないよ?」
「確かにそうだけど・・・」
「あれ、もしかして都合でも悪かった?」
「な・・・!」
「あ、私先生に呼ばれてたんだった」
「ちょっと、モネ!待ちなさい!」
ねぇシロちゃん、私知ってるんだよ?シロちゃんの好きな人。
私に知られないように必死にごまかしてたけど、さっきの会話こっそり聞いちゃってたし。
マキさんは今はまだシロちゃんしか見えてないけど、いずれそれにも終わりが来る。
その時には私も本気で狙いに行くからそれまではいい友達でいようね。
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