第13話 夏の暑さとシロの体質

最近夏に近付いているのもあり、日に日に暑さが増していった。

そしてその影響か仕事と学校以外では二人とも外に出ないようになっていた。

しかし、外に出ないといけなくなる日もある。そう、例えば楽しみにしていたアイスが無くなった時とか。


「あ、暑い・・・」

「なんか去年よりも暑いよね」

「え?まぁ、シロが言うんならそうなんじゃないかしら?」

「あぁ、そう言えば去年はあっちに居たんだっけ。あっちはどうだったの?」

「・・・地獄だよ、冷房もないし。何回か気を失いかけたなぁ」

「や、やっぱり壮絶だね・・・」

「あっちに居た頃よりはマシだけどさ、暑いものは暑いのよ」

「あ、見えてきたよ!」


シロはマキとの会話を強引に終え、スーパーに入って行った。スーパーに入るなり、冷たい風がシロ達に流れていった。

外での暑さが嘘のように和らいでいく。もはや二人にはここが天国とも思えてきてしまった。

しばらく二人は目的を忘れて涼んでいたが、シロがかき氷を持っている人を見かけて我に返った。

シロはマキを揺すったのだが、反応が無かったので仕方なく頭を叩いた。


「痛っ!!」

「あ、やっと戻ってきた」

「い、いきなり叩かないでよ・・・」

「そんなことはどうでも良いから、それよりも早くアイス買いに行こう!!」

「いや、どうでも良くないから!!ってちょっと待って!」


シロを追いかけてマキもアイスコーナーへと向かって行ったのだが、肝心のアイスがいつもよりも量が少なかった。

みんなこの暑さにやられて買いに来たんだろう。

さて、どうしようかぢら・・・って、大きめの箱アイスがまだ残ってる!!これを買っていけばしばらく買いに来なくてよさそうね。

そう思いマキは箱アイスを手にとった。うん、これなら大丈夫ね。ついでにコーンも買って行きましょう。

あれ、そう言えばシロは・・・って、なんか溢れるほどカゴにいっぱい入ってる。


「シ、シロ。それ何?」

「私のおやつよ。今のうちに買い足しておこうと思って」

「それ何日分よ」

「三日か四日くらいかなー」

「食べるペース速すぎよ!!」

「えー、そうかなぁ」

「高校の時も食べてたけど、私の知らないところでもこんなに食べてたの!?」

「お恥ずかしながら・・・」

「それで体型も維持できてるってどれだけ恵まれてるのよ」

「私太りにくいんだよね、今回もそんな感じ」

「・・・もう一回死んでみない?」

「それただの私怨だよね!?」

「大丈夫、今度は痛くしないから」

「そう言う問題じゃないから!!」


その後、シロの大量のおやつに加えて今日の晩御飯の買い出しもしていた。

流石にこの暑さだと料理する気も起きなかったので、今日は冷凍食品を何品かチョイスした。

帰りもまたあの暑さを味わうのか・・・そう考えると外に出る気持ちが一瞬消えかかったが、たまたま近くにタクシーが止まっていたので家まで乗せてもらうことにした。

タクシー内は冷房が効いていてとても快適だった。

それにしても、最近タクシー利用しすぎな気がするわね。そのせいか体重も増えてる気が・・・

こ、今度からはなるべく歩くようにしましょう。

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