第20話独自の型

八つの槍の様なものが、結界内を反射しながらサイに向かっていきそのまま周りを囲む様にして刺さった。


よし、これで決まったかな?


ユウトが安堵のため息をしていると攻撃と同時に巻き上がった砂埃が上がっていく。


するとサイはピンピンしていたサイには攻撃が当たったがちゃんと刺さっていなかったのだ。正確には、サイの鎧が塞ぎ切っていた。


「ええ〜マジかー。」


フラグを立てなきゃよかったと思いながらヤマタノオロチをビデオを巻き戻すかの様に戻していく、戻し終わったと同時に棍棒状から手の形にして、結界を解く。


サイが身をかがめた状態から立ち上がり俺を指差して言ってきた。


「おいおいw裏切り者の弟の攻撃がこの正義の俺に通るわけないだろw。」


サイがそんなことを言っているうちに俺は顎に手を当て次の攻撃を考えていた。


反射しながら攻撃したからといえかなりの貫通力を秘めてたと思うが、さすが四天の騎士の弟だな。


じゃあ、鎧を貫通できないのであれば鎧の隙間を切るか。


そう思ったユウトは右手で魔金属を糸が絡まった感じに生成して、それを握り刀を振るかの様に思いっきり振る。


すると、毛玉の様だった魔金属が大体120センチ位の日本刀になった。


ユウトはそれを手にして肉体強化を発動、サイに思いっきり飛び込む。


すると、サイは頭が回っていないのか挑発しているのかわからないが、大の字で俺に言ってきた。


「俺にお前の攻撃はきかぁーん!」


....アホだろ。


俺はそう思いながらサイの懐に入る。


ユウトは5カ月の間にベルの剣術と独自の型を作ったのは説明したはずだ。悩んだ末に作り上げた型のイメージは惑星や衛星といった星たちだ。


懐に入った時には刀を後ろに構えて俺はこう言った。


「星の型、一式、満月!」


肩から脇の鎧の隙間を目掛けて綺麗に縦の円を描きながら刀は一周する。


すると、綺麗に切れたので血が噴水の様に吹き出しサイは気絶しながら倒れた。


そしてスーツの女の人が大声で叫んだ。


「勝者!ユウト・アルサーマル!!」


一気に歓声が湧き上がる。


上に座っていた王様と俺はちょうど目があった。


すると、王様と俺は同時ににやけた。


俺は、入場口から出てくると、ベルが飛んで抱きついてきた。


「ユウト〜!すご〜い!あの鎧を倒すなんて〜!」


「あれ?なんでここにお姉ちゃんがいるの?」


すると、パッと俺を話して言ってきた。


「心配だから見にきちゃった!」


うん、おけ。


あ....聞きたかったことがあるんだった。


「お姉ちゃん聞きたいことがあるんだけど、裏切り者の騎士って何?教えてくれないか?」




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