第22話 お話しようね!
「あっ!」
倒木に足を取られてリルが転んでしまった…
「リル…大丈夫?」
「パパ…かたぐるましてよ!」
「はいはい!」
「パパ…ちょっと…あれ!」
ミスが指差した先には大きなオオカミが三頭…そしてオオカミの視線の先には若い女性がその場に座り込んで後ずさりしている…
僕はリルに肩から降りてもらって彼女の元に駆けつけた…
「大丈夫ですか?怪我は…?」
彼女は首を横に振って震えながら「…花を摘んでいたらいつの間にか囲まれていて…」と僕の後ろに隠れた…
「助けて下さい…」
オオカミは牙を見せて僕達を睨みつけている…仕方ない…こうなったら…
僕は足元の棒きれを拾ってオオカミに向かって構えた…
「ミス!リル!お姉さんの後ろに隠れるんだ!」
「やだ!」
「え?」
「ぼくとおねえちゃんでやっつける!」
リルは指先に炎を宿してそれをオオカミ目がけて放った…
オオカミはびっくりして怯んだ。
「ようし…あたしも…」ミスは氷を指先に宿す…
僕はミスに「やめなさい…ミス…」
「パパ…でも…」
その時、オオカミの後ろに子供のオオカミの姿が見えた…
「子供を守ろうとしてたんだな…ゴメンよ!悪い事をするつもりはないからさ!許してよ!」僕の言葉がまるで
ミスは僕の顔を見て「パパ…すごいね!」と手を握った。
「怒ってる相手にこっちがえい!ってやっちゃったら、仲直り出来ないでしょ?ちゃんとお話しないとね…」
女性は優也の顔をまじまじと見つめる…
「あの…何か?」
ティナと同じ歳くらいだろうか…?
長くて美しい
さっきはオオカミに夢中で気にならなかったが
超が付くほどの美人である…
「あ…いえ…あの…助けて頂いてありがとうございました。」女性は立ち上がろうとするが…「あ…あれ?足が言う事を聞かない!」
「すみません…ちょっと休んだら魔法が使えるようになると思います」
「お気になさらないで下さい。事情を話して王宮でしばらく休ませて頂きましょうね。」
僕は彼女を背中に負ぶって王宮へと向かっていた…
「…王族の方ですよね…そのローブ」
僕達は虫除けのために以前ラリーさんから頂戴したローブを着ていた。
「いえ…僕は…」
「その紋章はジュエラ王族の紋章なんですよ。」
「そうだったんですか!実はこれ、大臣から頂戴したものなのです。」
「あ、なるほど…」
王宮についた僕達をティナが迎えてくれた。
「ダーリン!お帰りなさい!あら…」
ティナは僕がおぶっている女性を知っている
ようだった。
「どうしたの…ナギ…?」
「やっぱりあなたの旦那さんだったのね…ティナ…」
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