名探偵鎌爪さんは的中させる

 「鉈は両手で使って主力の攻撃力を持つ。確実に当てなけりゃ中途半端な攻撃力しかないからだ。

 サポートでやる場合、両手で持つと重いから攪乱には向かない。

 アイツの得物の意味が解らん。

 それに、見たか?あいつの鉈。汚れ方が違っていた。

 片方は異様に綺麗で、もう片方は使い込まれていた。」

 「……………そうでした?じゃぁ、戦闘中に新品を開けた?」

 「イヤ…………他の可能性が……………気のせいか?」

 自問自答をしていた。




 運用方法は片手。

 使い込まれ方の違う鉈。

 逃げていたように見えた男………………もしかして!





ウォアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!

「助けてぇ‼」





 農作物の叫び声。

 そして、後から聞こえたのは………人間だ!




「クロ!お前は来い!お前らは待機!ヤバそうになったら来てくれ!」

「「「「承知!」」」」

 鎌爪さんの目の色が変わり、全力で駆ける。

 鍬がかなり重いが、緊急事態。そんな事言ってられん。




 多分、鎌爪さんの推理が当たったんだ。

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