戦争は終わった――その言葉がいかに空虚かを突きつける。敗戦国を縛る理不尽な占領政策と、それに抗う者たちの怒りから生まれる革命を、感情論ではなく構造として描いている点に惹かれました。主人公のセシルというエースの存在が、戦場の英雄と政治の道具という二面性を象徴していて、派手なロボットアクションだけでなく、誰が悪で、誰が正しいのかを問いかける骨太なSFです。【レビューコンテスト応募】
何故その人は戦うのか。そこに納得を得られる世界観が、政治や軍事といった複雑な要素を融合させて成立されています。
兵器や戦術に関する知識やその描写にかなりの気合いを感じました。特に集団戦闘での表現が非常に滑らかで、読んでいて混乱する事無く情景が頭に浮かびます。それと同時に生身の人間一人という存在が、いかに心許ないかを実感出来ます。