梅干しの木

【夢を見ました】


小屋が建っている。風呂だけの小屋だ。

脇に高さの低い木があり、バレーボールくらいの大きさの梅干しがたわわに実っている。

実が大きすぎるので木の姿はほとんど見えない。

辺りに生えている草は、日陰でがっちり根を張っていて、ちょっと引っ張ったくらいでは抜けたりしない。

誰かが掘り返して除草を試みた痕跡があるが、葉が刈り取られ茎だけになっても根がふんばっている。

梅干しの木に、草むらにいた虫がいっせいに移動して群がっている。


大きいのに羽がないカマキリがいる。

と、梅干しの木が動き始めた。風呂小屋に絡みつき産卵する。木だと思っていたのはカマキリだった。

風呂小屋に産み付けられた卵からは、すぐに大量の幼虫が這い出て来た。

それらはすべて、羽のない大きなカマキリだった。

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