コケティッシュな文体も素晴らしいですが、歯止めが効かない、流れに身をまかせるような感覚に浸ることができます。読み終わった後、自分の作品の拙さを恥じるほど美しい作品です。
社会人X年目。永遠にかっきー推し。 小説を書いています。シナリオライター・タンカー(短歌をつくる人)でもあります。 何卒よろしくお願いします。
ぬるい。作中にたびたび出てくる言葉である。この言葉の意味することをふと考える。主人公の一人称によって進み、その語りはどこか彼女の独白のようでもある。不倫の是非など問うつもりはなく、おそらく見るべ…続きを読む
これを目にしたら、自分はなんて小さい世界しか知らない人間なんだろうと絶望感に苛まれます。それくらい、この作品は作り込まれてます。主人公の揺らめく心が、様々な名作で表現されてて、大人な雰囲気に酔…続きを読む
初め、自然で柔らかな文章に気持ちよくテンポを合わせて読んでいると、少しずつ少しずつ盛り上がっていきます。少し遅れて色香の方も盛り上がっていき、終章へと向かいます。文体の色気と内容のそれとが見事に…続きを読む
これは、「大人」が読む作品だ。ここで言う「大人」とは、単に年齢が二十歳を越えているか、という事ではない。精神的に成熟している、酸いも甘いも経験した人間が読むべき物だろう。不倫を題材にしているとか…続きを読む
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