『青天のヘキレキ』レビュー
── 爆笑と温かさを両方くれる、唯一無二の世界──
レビュアー:ひまえび
ましら 佳さんの作品を読むと、毎回思います。
こんなにも自由で、笑えて、しかもどこか沁みる物語は、ほかにない、と。
第17話「妻の非行」でも、期待を裏切らず、いや、それ以上の破壊力で楽しませていただきました。
警察沙汰になりかけた妻のノリと勢い。
ノートとペンを持って「ケーサツ官になるにはどうすればいい!?」と目を輝かせる姿。
もはや、天才の領域です(笑)
なのに、物語の根底には常に、人間らしい優しさと愛嬌が流れている。
読後に残るのは、ただの笑いではなく、「この人たち、ほんとうに好きだなあ」という、ほのかな愛着です。
香港出身という背景をお持ちのましら佳さんですが、
その語り口は時に大阪人顔負けの鋭さと間の良さを持ち、
読者をぐいぐい引き込む力にあふれています。
これからも、爆笑とちょっぴり切ない温もりを届けてくれるましらワールドを、楽しみにしています!