応援コメント

すべてのエピソードへの応援コメント

  • 第5話への応援コメント

    好きな時代の短編のため一気に読みました。

    祖国エラムを滅ぼしたアッシリアに仕える主人公の心境は、単なる憎しみだけでは割り切れないものだったのだと感じました。そして王宮図書館で粘土板を扱う彼女は、敵国の知の体系に触れながら、そこに滅ぼされた国々の記憶もまた保存されていることを知っていく話の流れが凄く良かったです。

    また故国を奪った帝国への怒り、シムーへの想い、生き延びてしまった罪悪感、そして司書として記録を未来へ残したいという執念が、彼女の中で絡み合っているように感じました。最後にニネヴェの陥落と図書館に運命を重ねる結末は、滅ぼされた者が滅ぼした者の記憶までも守るという、皮肉ではありますが静かな余韻が残りました。

    とても良かったです。