丁寧な描写によって進む優しげで静謐な物語。とすれば、恐ろしきものを目の前にする落差の、緩急に引き込まれる。 魔女と言えども、魔法に頼らない。それは重く暗きもの。軽々しくは扱えない、忌むべき何か。 故に対比となる、彼女の智への探究心。科学の浪漫。それは凜とした女性がふとみせる笑顔のように、私の心を揺らした。
村を失った少年が、青い瞳の魔女エルザに救われ「魔女の集会」へ連れられる――導入から引き込まれる重厚ファンタジーです。静かな情景描写と緊張感の波が心地よいです。