第140話 白魔術(オーバーライド):忍術
半蔵の手から放たれた黒オーラに総助は動かずに居る。
「土遁:我流壁」
総助は黒オーラが自身に当たる前に
隆起した地面は半蔵の圧縮された黒いオーラに耐えること無く、破壊された。しかし、隆起された地面のお陰で逃げる事に成功する。
「……我流?」
半蔵は総助が使った我流壁に興味を示す。
「俺は服部家の教えも、兄貴が言った様に兄貴の後も追わない。俺は俺の忍術で戦う」
「……良い……忍術だ」
総助が扱う我流は臨機応変に大きさや量を変える事が出来る。
通常の忍術は誤差が無い。総助の我流は相手によって変化出来る為、魔力の温存も出来る。
「邪遁:
圧縮された黒いオーラの所々に星が散りばめられた砲撃は真っ直ぐ総助に向かって放たれる。
総助は
「土遁:我流壁……魔王」
総助の使うのは全てが自身が作った我流忍術だ。
先程とは違い隆起した地面は魔王の姿で現れる。
半蔵の圧縮された黒いオーラを止める事は出来なかったが、十分な時間稼ぎが出来る。
これは総助にとっては時間稼ぎが出来れば十分だ。
それは半蔵の幻術の効き目が薄れて来ているからだ。
少しずつだが、半蔵の意志を感じる事が出来る時点で総助はそう確信する。
「どうした?」
半蔵は動かなくなった総助を見て、口を開く。
「意識はあるのか?」
「……ある」
「俺……どうすれば良い?」
「時間を稼げるか?」
「……良いけど、兄貴」
「心配するな、後は俺がやる」
「心配なんてしてねぇよ」
総助の言葉に嘘は無い。
後少しで半蔵の幻術が解ける事に総助は希望を感じている。
普通の半蔵相手なら、総助は直ぐ様倒されていただろう。
しかし、現在の半蔵は幻術を押さえようとしている為、動きに切れがない。
これなら総助にも出来る事がある。
総助は
総助は地面に両手を強く叩きつける。
「土遁:
地面は隆起し、徐々に伸びていく。
「地面で作った竜か」
「この竜は破壊しないと永遠に追って来るぞ」
半蔵は幻術に対抗するため精神を強く保つ必要があるにも関わらずに総助は自身の持てる力を全てぶつける。
これでは幻術を解くのに集中も出来ない。
しかし、総助は手を抜く事をしない。
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