第102話魂の操作(ソウル・オペレーター)

「先行は君に譲るよ」


銃を向ける俺に対して神田翔は告げる。

このまま打って良いのか?

相手は北海道支部の代表になれる位の実力者だ。

本気で行く。


「じゃあ、行くぜ」


俺は引き金を引く。

それと同時に銃口からは圧縮された炎が放出される。

放出した炎は真っ直ぐ神田翔に向かっていく。

神田翔は動かない。

神田翔の目の前に魔法陣が現れる。

俺が放った炎と神田翔の魔法陣がぶつかる。それと同時に黒い煙が漂う。

……煙が無くなると魔法陣が見えてきた。


「この炎……ただの炎じゃあ無いね」


くそっ、余裕そうに言いやがって

銃じゃあ、あの魔法陣を破る事は出来ない。

一番強力な炎神の魔剣レヴァンティン・ソードを使うしか無い。


「今度はこっちの番だ」


神田翔は小さな魔法陣を展開させる。

神田翔は神田家の人間だ。雷属性の魔法が得意だと聞いている。

ここは炎神の魔剣レヴァンティン・ソードじゃないくて炎神の魔盾レヴァンティン・シールドで防ぐ。

俺は直ぐに炎神の魔盾レヴァンティン・シールドを出す。

その瞬間だ。盾に強い衝撃がぶつかる。


「凄いね。正面から受けて、壊れないなんて」


神田翔の発言に俺は盾の裏から表に回る。

嘘だろう。

盾が焦げている。

何て凄い雷属性の魔法何だ。

それにしても紫音から雷属性の魔法を使うって聞いてなかったら、盾では無く、剣を出していた所だ。


「君の能力は炎系の武器を作り出す能力の様だね」


バレた。

正確には能力じゃ無くて、異能力なんだが……


「俺の異能力は炎神の魔武器レヴァンティンだ」

炎神の魔武器レヴァンティン?……もしかして、木山家の人間なのか?」

「木山家?」

「……嫌、あの一族は全員行方不明だったね」

「……何の話だ?」

「何でも無いよ。異能力を教えても良かったの?」

「あぁ、お前が雷属性の魔法を使うと聞いたからな。これでお互い様だ」

「じゃあ、次は僕の能力を使うよ」


そうだ。

神田翔は魔法だけじゃ無い。

能力を使う。しかし、驚きは無い。数日前に魔法と能力を使う男と戦ったからな。

俺は炎神の魔剣レヴァンティン・ソードを作り出し、利き手の右手で握る。


「準備は出来たみたいだね」

「あぁ」


神田翔は右手に雷を纏う。

右手に纏われていた雷を体育館の床に放出される。

雷は丸くなり、形を保っている。


「僕の能力は魂の操作ソウル・オペレーターは形の無い物に魂を一時的に与える能力」


……丸まった雷に魂を与えるって事か?

丸まった雷は形を変え、狼の姿になる。

そう言えば、肩のケルベロスはまだ使わないのか?



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