第84話炎の裁き(フレイム・ジャッチメント)
琴音さんは電子磁石(エレクトロ・マグネット)の能力を使い男の人達を一ヶ所に集めている為、動けそうに無い。
ドレアさんは木山ゲンマと戦うし、この戦い私一人で檜山エンマを倒さないと……私はペガサスのぬいぐるみを手に取る。
覚醒を完全に使いこなせるわけでは無いけど、私は今持てる力全てを出しきって倒す。私はペガサスのぬいぐるみを手に変える。
……駄目だ。ペガサスのぬいぐるみは布の手に変わる。
……私は布の手を戻し、ペガサスのぬいぐるみに戻す。
神の異形な手(ゴッド・イレギュラー・ハンド)は使えそうにない。今は神の義手(ゴッド・ハンド)で戦うしか無い。
私は地面を無数の手に変える。無数の手を檜山エンマに向けて伸ばす。
檜山エンマは手を突き出し、勢い良く炎を放出させる。
(一瞬で義手(ハンド)を)
地面から伸びていた手は一瞬で炎に焼かれた。地面から造り出した手は地面と全く同じだ。詰まりこの人の炎は地面を焼くほどの火力を持つ事が分かる。今、神の義手(ゴッド・ハンド)で造れるのは地面と樹木位だ。樹木を手に変えても炎に焼かれる。残った地面を手に変えても焼かれてしまう。
私の神の義手(ゴッド・ハンド)は元の素材で強度が決まるこの場で最も硬い地面が全く効かないとなると、私には覚醒しか無い。けど、覚醒が出来る気が全くしない。
「所詮は子供早く、女達をここに連れてこい。命だけは見逃してやる」
「私は負けない」
「俺の炎の裁き(フレイム・ジャッチメント)は全てを焼き尽くす。お前ごときでは防げない」
……その通りだ。
覚醒も出来ない。実力も無い。けど、私はせっかく出来た居場所を守りたい。
この人を今倒せるのは私だけなんだ。
私は地面を無数の手に変える。
地面に亀裂が入る。手を造り過ぎた。造った手を伸ばす時に地中から引っ張ってくる為地盤が緩くなっている。これ以上造ると足場が無くなってしまう。新しく造った手も焼かれてしまった。地面からも手を造れなくなってしまった。
「これで終わりだ」
檜山エンマは私に開いた手を向ける。
炎が来る。
……ドレアさんは居なくなってしまった。
炎が真っ直ぐ向かってくる。
私の真横から青色の電気が流れる。
それと同じに数人の男の人が私の目の前の空中で静止する。
これは琴音さんの電子磁石(エレクトロ・マグネット)で盾を作ってくれたの?
私は琴音さんの方向に目を向ける。
琴音さんは私に笑顔を見せてくれた。しかし、額には大量の汗が流れている。それにとても具合が悪そうだ。そんな状態で私を助けてくれたの?
……どうすれば良いの?私の神の義手(ゴッド・ハンド)はもう檜山エンマには効かない。
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