第34話強度の氷
紫音が放った氷の薔薇は石原碧人の氷の壁に止められた。
「この程度なら何度でも止めてやるよ」
「くっ」
紫音の氷は石原碧人の氷を破る事は出来なかった。
石原碧人の氷の強度は俺の予想よりも硬いらしい。
紫音の氷の威力は分からないが、見た感じ強力なものだ。
石原碧人の氷は俺の炎神の魔武器(レヴァンティン)で破壊もしくは溶かす事が出来るのか?
とりあえず、舞を守らないと……
「舞、お前は後ろに下がってろ」
「何で?私も戦う」
……どうして?
「お前じゃ無理だ」
「だから、私を置いてくの?……また昨日の様に一人で戦って傷つくの?少しは私の事を信じて」
信じたいさ。俺も、だけど……
「おいおい、仲間割れか?」
石原碧人は挑発して攻撃を誘おうとしている。
紫音が何でこんな感情的になってるのかは分からないが今俺がするべき事は一つだ。
「紫音、舞ここは協力して倒すぞ」
「廉、待ってくれ。ここは僕が」
「紫音、俺達は今チームとして行動している。そうだろ」
紫音が俺にさっき言った事だ。
「分かったよ、皆で倒そう」
紫音は少し落ち着きを取り戻した様だ。
「力を合わせて俺に立ち向かうか?」
三対一のこの状況で石原碧人は余裕を見せる。
「俺が必要とするのは仁が使える剣だけだ」
檜山仁が使える剣。
やはり、こいつの狙いは炎神の魔武器(レヴァンティン)から作った炎神の魔剣(レヴァンティン・ソード)。
「先ずはやっぱりお前は邪魔だな」
石原碧人は紫音を見つめながら告げた。
「紫音」
……遅かった。
紫音の両足首に石原碧人の氷が凍りつく。
バランスが保てず紫音は転倒してしまった。
「紫音、大丈夫か?」
「うん。大丈夫だよ」
紫音は両手を地面につき、立ち上がろうとする。
石原碧人の氷は地面に触れていた両手を凍り付かせる。
「……悪いが同じ氷系の異能力者としてお前は邪魔なんだわ」
どうする?
俺、一人で何とかなるか?
「廉、紫音は大丈夫?」
舞は敵である石原碧人から一切目を離さず俺に聞いてきた。
舞……戦うつもりか?
俺は紫音の様子を確認する。
両足はいつの間にか地面に固定され、両手も地面に固定されている。
紫音は動けそうに無い。
ここは俺が……嫌、俺達で
「紫音……ごめん、しばらく待ってくれるか?」
紫音は両手、両足を固定されているが、動いて何とか氷を破壊しようとしている。紫音は氷神の花畑(ゴールド・ガーデン)で石原碧人の氷に当てて破壊しようとするも石原碧人の氷の強度は凄まじい。
紫音は息を切らし……
「廉、頼むよ」
「あぁ、任せろ」
俺は舞の隣に立つ。
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