第21話殺しと生かし
檜山仁の魔方陣に当ててる炎神の魔剣(レヴァンティン・ソード)の炎は激しさを増す。
それと同時に炎神の魔剣(レヴァンティン・ソード)の刀身は赤く光輝く。
檜山仁の右手には紅色の炎があり、今にも俺に向かって来そうだ。
早く、早く、早く……殺さないと殺される。
炎神の魔武器(レヴァンティン)もっとだ。もっと、もっと、足りねぇ、もっとだ。
「うおぉぉぉぉぉ」
俺は右手持つ炎神の魔剣(レヴァンティン・ソード)に力を入れる。
俺が炎神の魔剣(レヴァンティン・ソード)を強く握れば握るほど炎神の魔剣(レヴァンティン・ソード)の刀身は赤さを増す。
炎神の魔武器(レヴァンティン)こいつがある限り俺を狙う者は増えていくだろう。だがよ、後悔させてやるよ。この俺に炎神の魔武器(レヴァンティン)に挑んだ事を
「バカなぁ」
檜山仁のその声が俺の耳に届く。
俺が持つ炎神の魔剣(レヴァンティン・ソード)は檜山仁の魔方陣を破った。
炎神の魔剣(レヴァンティン・ソード)は檜山仁の脇腹をしっかりと直撃した。
檜山仁を左側へと吹き飛ばす。
檜山仁は左側の壁に当たる。
防御した様子もなく、地面に倒れると動かなくなっている。
……倒したのか?
「はぁはぁはぁ」
久しぶりに息をした様な感覚がする。
息はしていたが、生きた心地がしなかった。
俺はゆっくりと檜山仁の元に近づいていく。
「うぅぅ」
檜山仁は地面から起き上がる様子な無く、唸り声をあげていた。
檜山仁の右脇腹は蒸発している。
炎神の魔剣(レヴァンティン・ソード)が当たった場所だ。
檜山仁は両手で右脇腹を抑え、俺を睨み付ける。
……檜山仁の右脇腹は服も無く、見た感じ肉体も少し失くなっている様に見える。
「はぁはぁはぁはぁはぁはぁ、ここまで……殺るなんてなぁ」
檜山仁は息を切らしながら……とても苦しそうに告げた。
俺はそれに対して何も言い返せなかった。
謝る事もしないし、かける言葉も見当たらない。
俺だってこんな事はしなくなかった。けど、俺をここまで追い込んだのは紛れもなく檜山仁……お前なんだ。
「……それで……どうする……」
檜山仁は苦しそうに俺に告げる。
どうするって、言われても……
「お前はどうするんだ?また俺を殺しに来るのか?」
檜山仁は暫く黙ると
「勝者は……お前だ……お前が……決めろ」
……何だ?それ、俺が決める?
……じゃあ、俺は……
俺は檜山仁の隣に座る。
「だったら、もう炎神の魔剣(レヴァンティン・ソード)は諦めてくれ」
「……もう……お前に……関わる……事は無い……だろう」
……そこまで言ったつもりは無かったのになぁ。
そう関わるとか関わらないとか厳しくないか?
俺たちは同じ能力者育成機関東京本部に居るんだから……
「同じ学校に居るんだから、無理だろ」
「……だから……辞める」
「……何でだよ?」
「……東京本部で……俺が作る……[クリムゾン]……日本一……に」
檜山仁が何を言おうとしていたのか俺にはわからないが、檜山仁がチーム、[クリムゾン]を作り何かをしようとしていたのだろう。
檜山仁が横たわる姿を見て、俺はとりあえず病院に連絡をした。
見殺し何て俺には出来ない。
檜山仁は俺を殺そうとしたが、俺は檜山仁を殺そうとは思わない。
俺は、救急車が来るまで、檜山仁の側に居た。
その後、学校側と玲奈さんから事情聴取を受ける事になった。
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