第8話 物語のテーマは何でしょうか?

 テーマはずばり「世界平和」です(真面目です)


 リドリー・スコット監督は時代考証に忠実な監督なのですが、そのリドリーおじいちゃんが、原作や史実を捻じ曲げても「世界平和」を盛り込んでくる気概が大好きなんです。


 この物語を書く上で「キングダムオブヘブン」は随分参考にさせてもらいました。「聖地の価値は?」の問いに「ない」と答えちゃうサラディンや、最後のエルサレムで床に落ちた十字架を敬意をもって拾って立て置く姿を描いたり、とにかくこの映画ではダイレクトにテーマが伝わってきました。


 テレビドラマの「大聖堂」では、ヒロインの弟が十字軍に参加してイングランドに戻ってくるのですが、これが原作では殺人狂と化した愚弟だったのに、リドリーおじいちゃんはここを改変して、英王の前でこの弟に「十字軍では私はあまり成果をあげられませんでした。十字軍に参加して、サラセン人の全てが悪ではないと知りました……」と悔しそうに報告させたんです。こういうちょっとした改変に胸が熱くなりました。


 宗教が戦争を招いているのは間違いないのですが、人にとって宗教の意味や意義とは……みたいな答えの無いことがテーマだったりします。


 はい、「ホントカヨー」って突っ込むとこですよ!!


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 でもテーマというのは私の執筆目標みたいなものですので、読み手さんに押し付けるものではないと思います。


 単純に面白かったから、気になったから読んだと言ってもらえれば嬉しいです。小説は特に受け取り手によって解釈が違うと思うので、別のテーマを見出しても全く問題ないと思います。


 そう考えたら、小説ってちょっとセルフカウンセリング的な効果がありますよね。

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