・水上都市≪マーコム≫

　運河と共に栄えてきた都市。代々カワト家が造ったゴンドラを交通の要とし、観光名所として名高いものにしている。この都市にある喫茶店 ≪Lucht≫はてるてる坊主が接客をしてくれる不思議なカフェとして人気である。

　なお郊外には鬱蒼とした森があり、そこには偏屈な魔導師の工房があるとかないとか。

・レナウン皇国自治区≪マシェ≫

　エルフなどといった人間以外の種族も偏見なく受け入れる自治区。虐げられてきた種族たちはみなこの地域を目指していくとか。

・辺境都市≪ナーズ≫

　商業区画、工場区画、貴族街などに区画整理された都市。かつての大戦の前線になった経緯がある。

・地下都市≪コバルティア≫

　太古、人間と魔族の大戦が起こった際に恐れをなして逃げ出した魔導師たちが造った都市。第七階層まで存在し、そこに至るまでには長い地下廻廊を突破しなくてはならない。近親交配で命をつなげてきた一族で極端に寿命が短いが、都市を率いる≪族長≫の秘術で命を長らえることはできる。皆一様に白磁の肌と灰白の髪を持つ。太陽の光を知らずに育ったためにどの民も≪陽光過敏症≫を発症している。

・月慈の里

　月光の力を司るエルフの隠れ里、コバルティア同様地下に存在しているため月光浴のときのみ地上にに姿を現す。数百年に一度、巡礼をおこなう習わしがある。

・地の国

　凶悪な魔族が住まう場所。現在魔導師によって封じられてるが、封じられた扉を開くために魔族を信奉する者たちがひそかに暗躍をしている。